ぶどうのシーズン

ぶどうのシーズンも終盤です。

農園では、8月半ばから、ぶどうの出荷が始まりました。

・瑞宝
・ふじ稔
・紫玉
・ベリーA
・ピオーネ
・シナノスマイル

と言った順序で、ぶどう好きの方々のお手元に
届いたと思います。
あまり、なじみがない品種名ですよね。

それには園長のこだわりがありまして、
それぞれのぶどうに一年かけて愛情を注いで
いるんです。

もうすぐぶどうのシーズンが終わりますが、
来年のぶどうのためには、終わったところからスタートなんです。

台風襲来に向けて、
ぶどう棚の屋根として雨を防いでくれたビニールを片付け、

房を全部取り除いてからは、
一生懸命ぶどうの実に水分を送り続けた幹や枝に
「重たかったなぁ〜」と語りかけながら
「お疲れさん」の気持ちをこめて枝を整えます。

そして、冬の間に、堆肥などを混ぜた土を作ります。

春になったら、芽吹きのための準備をしてやります。

一つ一つの作業に意味があって、
ひとつでも手を抜くと、ぶどうがその答えを出してくれる
そうです。

私は、こういった地道な作業をしたことがないのですが、
何十年も土と共に生きてきた人たちの
「カン」がなければ、農作物は育たないのですよね。
気候、天候、時期・・・・・

テキスト通り、マニュアル通りにはいかないのが
農業です。

その「カン」を受け継ぐことができる人を私たちは
育ててこなかった。

おいしいぶどう、おいしい野菜を食べるには、
それを育てる人を育てないとどうにもならないんですがねぇ〜。