本日、午後7時より、勘七湯大広間にてゆめ会議が開かれました。午前中に開催された「田んぼ湯治」の稲刈りに参加された方も疲れを押して、ここまでの「アート湯治祭」を振り返りました。
さまざまな反省点が出されましたが、やはり大きかったのは、アート作品が、チラシには継続的に展示されているかのように掲載されているのに、諸事情あって10月下旬までの間、ほとんど見られなくなってしまった点でした。また、インスタレーションという性質上、期間限定の展示に関しても、「ずっと見たいのに見られなくなってしまうのは残念だ。なんとかならないのか」と、一方ではたいへんうれしい感想が述べられました。
これについては、確かにお客さんから「アートは見られないのか」という問い合わせがあるが、こちらがこれこれこういう事情で今はあんまり見られませんが、こんなことをやりましたとか、10月下旬から見られます、という説明を真摯に行っていくと、たいがいわかってくれるといったお話も。

このほか、
「アート湯治祭」も3年目になり、地元の期待感を感じる。われわれ役員は説明を受けてだいたいどんなものがやってくるかわかるが、事前に町の人にも説明会など開いて知ってもらうと、地元の期待感を盛り上げられるのではないか。
いろいろ回覧板など回して情報提供はしていても、実際に見ていない人が多い。何かうまく地元にアナウンスするようにしていかないといけない。
アート以外にもトライクや縁台など、これまでさまざまな取り組みをし、メディアにも多数取り上げられてきたが、いったいそれらをその後いかすことができているのか、もう一度そうした取り組みを総合的に一体化するような試みをしてみるべきではないか。訪れる人の立場に立って、次回来たときに町の変化を喜べるような努力をしていかなくてはならないのではないか。
自分たちがこれまで積み重ねてきたことは、石彫りにせよ縁台にせよ、「参加型」だったのではないか。アートも子どもを対象にしたり、お年寄りにしぼったりと、参加型のアート、ワークショップをやっていってもらったらどうだろう。また、東鳴子を意識したかたちでアート作品をつくってもらえるような方が来るといいと思う。
かつて湯治場から生まれた文学作品などがあったように、東鳴子からアートが生まれていったらすばらしいことだ。
等々といった意見が出されました。
とにかくコミュニケーションを大切にし、いいことも悪いこともオープンにして、みんなでやっていこう、ということを確認し、ビールで乾杯。今年12月までの残りの会期を乗り切るとともに、来年度もがんばっていこうと誓い合いました。

(コメント:門脇篤