ナマケモノ倶楽部がブータンのペマさんと共同プロデュースした「ブータンGNHツアー2007・秋」。9名でのぞんだ10泊12日間の全旅程を終えて、無事帰国しました。
報告集は、参加者メンバーを中心にこれからつくっていきますが、ブータンの文化的遺産、人々の農的生活、精神的よりどころに触れることのできた旅だったと思います。
都市化するティンプーをみて「憧れのブータン像」とのギャップに勝手に落胆した私たちでしたが、ブータン東西をわけるブラックマウンテンを越え、ブリ村(自給自足の村)でホームステイ(2泊)を堪能、ティンプーまで折り返してみると、まだまだスローライフが健在で、西洋的テクノロジーと伝統文化を上手くバランスとっているようにさえ見えました。
写真:ブリ村でのピクニック。葉っぱのお皿でポーズ。
ナマケモノ倶楽部がめざすGNHツアーは、観光的要素よりも体験・学びの要素が多い、エコ・カルチャーツアー。今回の旅でも、ブータンタイムス(昨年できたブータンの民間新聞)ディレクターへのインタビュー、ホームステイを通じての家族との団らん、ガイドのペマさんとのGNHディスカッション、参加者どうしが何を今感じているのかを分かち合うシェアリングサークル・・、みなさんのメモをとる回数がだんだん増えていきました。
もちろん、旅の感じ方は人それぞれで、「旅の終わりがはじまりです」とスローツーリズム宣言を紹介しても、消化の時間も人それぞれ。
けれども、少なくとも旅の道中にみなさんが体験したことを、そのまま東京のいそがしさで風化させずに、何らかの形で、引き継いでいってもらえたらいいなあ、と企画側としては思うのでありました。また、私(事務局ババナオコ)自身は「GNH」は政策ではなく、国民の中に生きている哲学なのだと実感した次第でした。
写真:トンサ村で収穫作業をお手伝い!