かわいい子どもたちにひそむ『いじめ』の恐怖

先日、『チャイルドライン ハートコールえひめ』さんが主催の講演会“見えない『いじめ』を解決するために”を聞いてきました。

講演者の東京都児童相談センター心理司 山脇由紀子さんは最近『教室の悪魔』という“今のいじめ現状と解決方法”を心理司の経験を基に執筆され、全国的にすごい反響をよんでいます。

この本を書いた理由・・・それは

日常的に子どもと接し、相談を受ける身として、いじめの報道に触れるたびに思うことは、大人が知っている『いじめ』と子ども達のいじめの現実との、あまりにも大きなギャップである。これだけ報道されていても、いじめの本質はほとんど伝わっていない。いじめによって子どもが自殺するのは、その子どもが弱いからではなく、現代のいじめがそれほど残酷だからである。『いじめられる側にも原因があるのでは』という言葉も、現実を知れば出てこないだろう。いまのいじめは、子どもの生存をかけた適応、すなわち感覚の鈍化のうえに成り立った異常事態であり、『教室の悪魔』とでも呼ぶしかない力がクラス中に猛威を振るう『地獄』である。

と、まえがきに書かれてありました。

しかし、子育てして16年、遊び場を始めてから1年2ヶ月の私の経験から思うことは、本当にものすごく悪い子どもというのはいないということです。しかし、今は子どもをとりまく社会環境が劇的に変化しつずけています。携帯を持つ高校生は当たり前、小学生だって今や携帯を持つ時代になりました。インターネットはどこの家庭でも見ることができ、DSやPSPなどのゲーム機は全世界のユーザーとゲームを楽しむことができる時代となりました。その反面、多くの大人は仕事や人間関係のストレスを抱え込み、毎日遅くまで働くお父さんが増え、子どもの心をちゃんと見る余裕がない親が増えています。そんな子どもたちは、