りくとうアートライン「JR8駅プロジェクト」撤去①

宮城県北部の温泉地・東鳴子温泉を中心としたエリアで9月から開催していた「GOTEN GOTEN 2007 アート湯治祭」が先週すべて終了し、この中でJR陸羽東線を使って展示していた「JR8駅プロジェクト」の撤去を今日やっと行って来ました(8駅プロジェクトについてはこちらなどを参照)。
雪が降ってきました。

もっとも岩出山よりにある設置場所「上野目駅」は、概観は他の無人駅とまったく変わりませんが、天井が木造という特徴ある駅。ここにはフェルトでつくった「花びら」を設置していました。
設置にはけっこう時間がかかりましたが、撤去はあっという間です。
毎日この駅を利用していた人は、これとどんな風に接しただろう、あるいは接しなかっただろう、と思いました。

国道47号線を鳴子方面へ。東北一の人気を誇る「あ・ら・伊達な道の駅」のスパイラルホールにはクリスマスツリーが、8月末に設置した毛糸に取り巻かれるように設置されていました。画像ではほとんど見えませんが、この毛糸は年末までこのまま展示されます。
8月末に設置してから、ねぶた、伊達家の鎧、そしてクリスマスツリーと、いろんなものと毛糸はコラボレートしてきました。

その後、池月駅、川渡温泉駅と天井にはった「星」や「葉っぱ」のシールを取り外し、最後の無人駅である中山平温泉駅へ。ここはかなり山奥なので、途中からすごく雪が積もってます。やっとたどりついて窓にはった「雲」をはずして、「8駅プロジェクト」の撤去完了です。お疲れ様でした。
来年は、地域を取り込む方法をさらに深化させてみたいと考えています。地域の希望者、特に小中学生を中心としたグループを募って、企画をつくり、駅長さんにプレゼンして駅に展示する、というようなものをやったらどうかと考えています。古川駅までの範囲で考えると、けっこうたくさん駅舎があり、しかも無人駅はどこも待っているのがつまらない感じなので、それを見ることで何かを喚起したり、思いをめぐらせるようなものができたらいいだろうなぁと思います。

東鳴子まで戻って、勘七湯さん別館を使った「勘七ギャラリー」の撤去も行いました。他の人のはすべて終わっていましたが、先週、岩出山の「感覚ミュージアム」の撤去に時間がかかったので、こちらまで手がまわらず、保管しておいてもらったのです。
撤去の後は、冷えたからだを勘七湯さんご自慢のお湯「不老泉」であたためました。いやーいいお湯です。東鳴子はどの旅館も独自の源泉をもっていて、それぞれのお湯にお客がついていたといいます。
門脇篤