櫻ヶ岡中学校の中平です。1年必修授業「ルネサンス２００７」。テーマから自由に発想する題材「僕の私のルネサンス的出来事」の作品が続々と完成しました。
この題材は、自分の一生を振り返り、自分に影響を与えた出会いや経験を絵画にします。生活画です。
写真の作品は、作者の大好きな裁縫と読書を両方取り入れた作品。大好きな本が意図で縫い合わされています。大人から見ると、とても「シュール」な作品ですが、作者は、シュールレアリスムを学習しているわけではありません。そこが中学生の発想の素晴らしいところなのです。
写真の作品名は「１００ｍ」。陸上で100メートル競争に出るスタートラインに立った瞬間を表現しています。「ドキドキする気持ちを描いた」と作者は言っています。ピンク色のラインは非現実的ですが、バックの黒により引き立っており、作者の集中している感じがよく表現されています。
自分でテーマを決める力。それは、是非中学生に持ってほしい力ですが、この題材では自分で書くことを決めることにより、その力が強制されるのではなく、自然に構成や色彩の工夫となって現れてきているのではないか、と思いました。
