人間の未来が危ない IPCCの統合報告書(池内 了)

ノーベル平和賞を受賞したIPCCが
地球温暖化の悪循環に警告を発している

例えば二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により
地球が温暖化すれば当然海水温度も上昇する
海は二酸化炭素を吸収しているが
海水温が上がれば吸収するどころか放出源になる
すると大気中の二酸化炭素の量が増え
温暖化が加速する

また地球温暖化でシベリアのツンドラ地域の氷床が溶ける
すると地下に閉じ込められていたメタンガスが
空気中に解き放たれ温室ガスとして働き
温暖化に寄与する
(メタンガスの温室効果は二酸化炭素の23倍になる)

よく「地球が危ない」という言い方がされるが
地球は長い歴史の中でそんな激変を何度も経験している
地球が危ないという言い方は他人事のように
思わせる効果がある
問題は地球に生きる人間の未来なのである
不作続きで食料が食料が枯渇し
熱帯病が蔓延し悪化する環境による病気も広がるだろう
貧しくなった生態系によって
思わぬ厄災も増えるに違いない
「人間が危ない」のである

20〜30年のうちにあなた自身、そして
あなたの子どもや孫が難題に直面することは確実である
そうは言っても何をしいいのかわからない
私1人がやっても世界は変わらない
と思われるのが実際のところだろう
それは私たちから縁遠い政治や経済の世界の
事柄に見えるからだが そうではない

肝腎のことは声を上げるために私たち自身が
環境を意識した生き方をすることである
自分が実践しなけいで要求するだけでは
世の中は変わらない
「10年経って10年前の、20年経って20年前の
生活スタイルを取り戻す」
そんなモットーでいいと思う

<スノードロップが枯れ草の中で咲いていて感動しました>