レゴ風呂ジェクト(2)「レゴテン湯」

今週も「レゴ風呂ミーティング」の時間がやってきました。

とりあえず、Tくんが今週持ってきたレゴはこれ。先週のに比べふたまわりくらいサイズがアップしてます。すこし私の大きいもの好きに感化されたのでしょうか。

この車はトラックタイプのキットなのだそうですが、荷台部分を彼が改造し、ランドクルーザー風に仕上げたそうです。
特にこの後ろの部分、これが開くんだそうです。

こんな感じに。
小さい窓(しかも二重)が小学生らしくてかわいいですねー。屋根にはボートまでつけてます。小技がきいてます。

「で、屋台つくってくるって話だったと思うけど、どのへんが屋台なの?」と聞くと、これが屋台だ、と言うんですね。どう見ても屋台に見えませんね。やっぱりつくりたいものしかつくりたくないんですよね。私もそうです。

とはいえ、やはり単なるレゴを使った趣味の世界ではなく、ひとつのプロジェクトとして成立させるためには、レゴが好き/なんとも思ってないにかかわらず、「おもしろい」と言ってもらわねばなりません。まじめにミーティングです。
「やっぱりレゴは和風には合わないんですよ。見てください」と持ってきたレゴの本を広げてT君とS君、かなりまじめです。

ここで歴史好きのS君が、「なんでGOTENなんですか?」とグッド・クエスチョン。
「GOTEN」というのは、われわれが「レゴ風呂ジェクト」を実施しようとしている宮城県北部の温泉地・東鳴子で行われているアート・プロジェクトのタイトル「GOTEN GOTEN アート湯治祭」の「GOTEN」のことですが、かつて伊達家の御用湯があったことから、東鳴子は「御殿湯」と呼ばれ、これとドイツの有名な温泉地「バーデン・バーデン」とをかけて「ゴーテン、GOTEN」となったんだそうです。
歴史好き・伊達政宗好きのSくんにとってはかなり親しみやすいシチュエーションでは。そこで図のような「レ御殿湯」をつくるという方向を提示。「レゴ風呂」づくりにもそれらしさが加わってきました。やはりそうした説得力のある文脈とか必然性が必要ですよね。
が、相変わらず、プロジェクトの意味がいまいちわからず、テンション低めのちびっこたちです。来週は私がこれまでやってきたアート・プロジェクトや東鳴子の写真など見せてもっと具体性をもたせようと思います。
門脇篤