【炎の練習01】音域の広さに苦戦!!

4月20日(日)の「コバケン“炎の第九”コンサート」で
マエストロ小林研一郎氏と、国内の一流ソリスト、
NHK交響楽団と共演する「いわき市民第九の会合唱団」。
毎週末、いわきアリオスで練習に励んでおられる団員の
皆さんに、その日の練習内容と、第九への想いや本番に
向けての意気込みなどを寄せていただきます!

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練習日:1月20日(日)
執筆者:クラシック大好き!!(バス)

○練習内容
・パート練習
・全体練習(トゥッティ)

全体練習の前に、男声パートの配置を変え、響きの
バランスを確かめました。
全体練習では、フーガの部分を重点的に練習。
フーガの部分は4パートそれぞれの主張を聴きながら
かけ合うことが大事と指導されました。
ベースーパートは音域が広く、弾むようなリズムもあり、
声のピッチをキープすることが難しいですが、本番に向け
歌いこんでいきたいです。

○私と第九
ベートーヴェンといえば、交響曲第3番の「英雄」や、
第5番の「運命」、第6番の「田園」、オペラ『フィデリオ』などが
有名ですよね。最近はドラマ「のだめカンタービレ」で
よく交響曲第7番を聴きましたけど。

私にとって今回の第九は、2004年に開催された、
いわき交響楽団の第20回記念定期演奏会以来、2度目の
経験になります。

第九は大晦日にテレビで放映されるなど身近なもの
でしたが、趣味でクラシックを聴くようになってからは、
どちらかと言うと私はモーツァルトやロッシーニが好きなので、
ドラマティックな第1楽章ぐらいしか聴かず、第4楽章の
合唱部分は敢えて聴きませんでした。

ところが、2004年の演奏会に向け、第4楽章を改めて
勉強してみると、バスの深いレチタティーヴォから始まり、
ユニゾンの合唱、男声3声のマーチ、フーガなど演奏時間は
短いながらも、たくさんの要素が含まれていて、とても
劇的で壮大な曲だと感動しました。

この演奏会では、青戸知さんというバスのソリストが
出演され、今まで聴いたことのない本物の響きの深い
バス(バスバリトン!?)の声を目の当たりにして、
深く感動した記憶があります。

今回も、指揮者に小林研一郎先生、森麻季さん(生で聴いた
「ムゼッタのワルツ」や「私のお父さん」にはとっても感動しました!!)
を始めとするソリスト、そしてNHK交響楽団と、この上ない
出演者とともに舞台にのることができ、とても幸せだと
思っています。

一生の思い出になるよう、最高の演奏会にすべく、
がんばりたいと思います。
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<編集部による用語解説>
※レチタティーヴォ
オペラ、オラトリオ、受難曲、カンタータなどでみられる形式のことで、
「歌」というよりもむしろ「朗読」のように歌われます。

※ユニゾン
複数の人が同じ旋律を歌うことです。