若くして鉄道マニアのWくん、小学4年生です。
実は先日、「陸羽東線の無人駅を使ってなんかおもしろいことできないかな〜」ともちかけると、「じゃあ本持ってくる」といって国鉄時代からのJRの列車カタログみたいな本を持って来てくれました。
私は宮城県・東鳴子でのアート・プロジェクト「GOTEN GOTEN アート湯治祭」に2006年から関わっていて、そこにはJR陸羽東線が通っているわけで、今まであんまり気にせずにいたのですが、カタログを見てびっくりしました。ローカル線というか、豪華列車のようなものを別にすれば、陸羽東線、ダントツでデザインの趣味がいいです。
そこで、とりあえずはこの陸羽東線の列車をつくってみることにしました。
するとWくんは紙に精密な図を描き始めました。かなり器用なWくんです。
彼はこれまでにもさまざまなWくんワールドを生み出してきた実績があるので、今回も何かと期待したいところ。
なかなかうまいアイデアができたら、駅長さんのところへ持っていって、今年の「アート湯治祭」でも企画しているJR陸羽東線沿線を使ったプロジェクト「りくとうアートライン」での企画に使おうともくろんでいます。
Wくんがもくもくと地味な作業をつづける間、私はそのへんにあったダンボールに紙をはってさっさと陸羽東線を作ってしまいました(図の左)。
あとでほかの子どもに見せたら、みんな笑うんですが、なぜでしょう。陸羽東線のデザインの特徴をとらえた実にシンプルかつ美しいものができたと思ったんですが。
とうとうできあがりました。Wくんの渾身の陸羽東線の列車「キハ112」(「キハ」って、何なんですかね)。
あとは無人駅を使ったプランを来週考えようということになりました。JR陸羽東線沿線の様子や無人駅の写真などを次回は持参し、Wくんに見てもらう予定です(ちなみに去年はこんな感じのをやりました)。
(門脇篤)