日本の子どもは満たされている・・・

わたしたちの法人で受託している、
福岡県の事業「青少年サポーターズネットふくおか」 (%晴れ%)
今までにも、何度かこのブログでも取り上げましたが、
青少年の健全育成活動をしているNPOや地域グループ、一般の方々を結ぶWebサイトです!(^^)!

さて、その「青少年サポーターズネットふくおか」の新春交流会を
さる1月29日(火)に実施しました(%音符2%)
前半は、不登校の子ども達のサポートをしている
箱崎自由学舎ESPERANZA(えすぺらんさ)の代表、小田哲也氏による講話。
後半を座談会という感じで行いました。

講話のテーマは、青少年と現代社会! 〜笑顔と感動の『ESPERANZA』とは?〜ということで、
福岡県内の不登校者の数や、どんな理由でそうなってしまったのかという原因などを掘り下げ、
また、実際に小田さんの学舎での日常などを語っていただきました。

それから、小田さん自身が、数年前まで、青年海外協力隊でコロンビアに派遣されていたときの話を聞きました。
その中で印象に残ったのが、薬物中毒の話と、
子どもが殺し屋になる話。

日本の場合の青少年の薬物の使用状況には、
必ずといっていいほど、暴力団の影が見え隠れしていますが、
コロンビアの貧困層の薬物汚染は、
お金がなくて食べ物が買えないので、
食べ物よりも安いクスリや、大麻を買って使用し、
空腹を満たしているのだそうです。
ものがあふれている日本では、普通に生活している子どもたちが、
食べ物でおなかが満たされていないということはほとんどありません。
ネグレクトなどで、食事を与えられていないなどの、何か特別な理由を想像します。

また、殺し屋になってしまう子どもも、
家族が食べていくための、お仕事なのだそうです。
もちろん、そのときは、おいしいものを親や兄弟に食べさせてあげたいという気持ちがいっぱいで、その後、追われて自分も殺されてしまうかもしれないという想像が出来ません。
実際に、少年院に入っている、そんな子どもに話を聞いたそうですが、
「殺しに行く前には、教会に行ってお祈りをする」と言っていたそうです。
それは、自分の罪を許してほしい神頼みではなく、
“人を殺す”という恐怖心から逃れたい、そしてうまく仕事を全うできたら、
家族を幸せにしてください・・という、あくまでも、家族を愛するが故の神頼み(%涙%)

とても、哀しい話です・・・。

参加してくださった皆さんも、
興味深く、真剣に聞いてくださいました。

最後は、皆さんと一緒に、
日本の青少年の不登校の状況や、
また、学舎に集う子ども達のこと、
外国の青少年の状況などを比較しながらの座談会を行いました。