こんにちは。エクアドルのワダアヤです。
インタグの鉱山開発問題にこの10年以上対抗し続けているカルロス・ソリージャさんからのメールをシェアさせてください。
下に張り付けてあるニュースがすごいです。とうとうエクアドル政府が、アセンダント・コパー・コーポレーションが持つゴールデン1とゴールデン2の採掘権を無効化しました!
これまで、政府が活動停止命令を出しても、結局のところ採掘権が鉱山開発会社の手にあるならばどうしようもない、という感じがありましたが、採掘権が国に戻ったことで、このアセンダント・コパー・コーポレーションからフニン・プロジェクトを失いました。ただ、下の記事にもありますが、この会社は簡単にあきらめはしないようです。長文ですが、全部読んでください!
(写真:エクアドルインタグ地方フニン村の雲霧林)
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心からのお礼をみなさんに言いたい。みなさんからのサポートがなければ実現可能ではなかったと思う。これでやっと休息をとることができるが、その間も、私たちは引き続きインタグの土地とコミュニティーを鉱山開発プロジェクトに近づけない永久的な方法を探し続けるだろう。さらに、同じくエクアドルで、同じような鉱山開発問題と闘っている団体をサポートし続け、エクアドルが完全に鉱山開発のない国になるよう、私たちは闘いつづける。
私たちは、全国環境議会の一員として、昨日(1月25日)、エクアドルの制憲議会の議長(注:前鉱山開発と石油省大臣で、大規模な鉱山開発のないエクアドルを目指すと公言している。)と25名の議員に会い、エクアドルの新しい憲法に加えてもらうべく、正式に、私たちの提案書を提出した。(注:なぜこれがすごいかと言うと、毎日ありとあらゆる分野のさまざま団体が制憲議会の訪れ、警察によりこの地に入ることができない状態で、提案書を正式に提出できたのは、この全国環境議会が、エクアドルで一番大きな環境団体だからだとカルロスは言っていました。)
この提案書には、大規模と中規模の鉱山開発を禁止することも含められている。エクアドル中から集まった500人ほどの市民は、モンテクリスティ(注:エクアドルの海岸地方の町で、制憲議会が行われているところ)にて、この提案書を広める活動を行っている。インタグからも150人ほど結集した!想像できると思うけれど、この制憲議会ではロビーイングが大変激しい。鉱山開発関係者は、団体をでっちあげ、変装し、毎日のようにさまざまな分科会に参加して、違うテーマでプレゼンテーションを行っている。
私は、鉱山開発に対して積極的な意見を持つ制憲議会の議員のひとりと話したが、指示を得るために金を配っている。全国環境議会の次の動きは、4月にある。憲法は、6月の中旬から末に出来上がるはずだ。
本当にみんなありがとう。
カルロス(写真左)
◆エクアドル、何百もの採掘権を無効化する
* ロイター
* 2008年1月25日金曜日
* http://www.guardian.co.uk/feedarticle?id=7257064
キト、1月25日(ロイターー) – エクアドルの左派の政府はこの金曜日に何百もの鉱山開発採掘権を無効化した。このことにより、アンデス地域の国々の自然資源の多大なるコントロールに終止符が打たれた。
一番の売りだったプロジェクトを失った後、カナダのジュニア企業のアセンダント・コパーのトロントにおける株価は、28%落ち込んだ。しかしこの処置は、このセクターの一部の最大のプレイヤーには大しては大きな影響はなかった。Butthe measure had little effect on some of the biggest players in the sector.鉱山開発と石油省大臣のガロ・チリボガ氏は、政府は、鉱山開発会社は、銅、金やその他の金属の採掘権の料金を支払わなかったため、587の鉱山開発採掘権を無効化したと記者に話した。「法律的規範に則って、政府はこの契約を破棄することを決定した」彼は言う。フニンのプロジェクトを失ったアセンダントは、環境保護団体の圧力に屈したとして、ラファエル・コレア政権を訴えた。「これらはすべて嘘だ…。政府はあわてているだけだ」アセンダントの投資系チーフのジョン・ハイは電話インタビューでこう答えた。
エクアドルは、高価な金属の生産高は少ない。しかし何ダースもの外資系企業は、現在に至るまで4000ほどの採掘権を譲渡されたセクターを採掘している。採掘権を無効化することによって、コレアは、この産業において、企業のセクターを洗いなおすというサインを送った。しかし、同盟を組んでいるヴェネズエラの左派の大統領ウーゴ・チャベスは、さらに貧困化している国に収入をもたらしてくれる重要な外資系投資家たちとの争いは避けている。
昨年、コレアは外資系石油会社に対して、価格の高騰によりたなぼたで得た利益のすべてを渡すようにと強硬な姿勢に出た。それ以来、彼の感覚は挑戦的すぎるとして、彼の人気は落ち気味なり、過激な政策は和らぎつつある。
コレア、制するエクアドルの鉱山開発と石油省補佐官、ホセ・セラノ氏は、ロイターに金曜日の動きは「鉱山開発に対してではなく、この分野を整理したということに過ぎない」と語った。彼は、今年度後半、調査の一環として、政府はもっとたくさんの採掘権を無効化する可能性もあると警告した。これらの採掘権は、後に競売にかけられるが、彼は、これらの無効化された採掘権が後に、すでに計画が進行している鉱山開発会社に譲渡される推測を否定している。
セラノ氏は、この動きは、この国におけるカナダの鉱山会社、オーレリアン・リソース、コリエンテ・リソース、イアムゴールド・コープなどを含む大手の鉱山開発会社へはあまり影響しないだろうとしている。アセンダントのケースでは、政府は昨年この鉱山開発会社の活動を制限している。昨年、政府は、鉱山開発規制を守らなかったため、フニン・プロジェクトの活動を停止させている。セラノ氏は、この命令に対して抗議する可能性もあるという。
金曜日の発表は、環境保護活動家や鉱山開発採掘権が集中しているエクアドル南部住民を安心させることだろう。彼らはコレアに昨年政府は査定なしに採掘権を譲渡していたことに対して圧力をかけていた。
政府は、エクアドルでのビジネス、そしてこれらの分野に関して政府の介入に関してオーレリアンとコリエンテとすでに交渉を始めている。総じて、政府はロイヤリティーを得ること、採掘権の譲渡を難しくすること、そして国の収入を増やすために無尽蔵に入る税金をかけることなどを盛り込んだこの産業の規則を書きなおそうとしている。
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(写真:エクアドルインタグ地方雲霧林の滝)