Nプロジェクト〜さくらびレポート190 中学生によるギャラリートーク行いました!!

櫻ヶ岡中学校の中平です。本日2月3日、長野市リフレッシュプラザで、廃材アート2008が始まりました。私達中学生だけでなく、長野市在住のアーティストや作家による作品もたくさん展示されました。そういった意味で、社会を覗くことができます。小布施での前期の展示もそでしたが、外とのつながりはとても大事ですね。
 さて、午後一時。男子2名、女子1名の解説担当生徒のリハーサルも終了し、解説を開始しました。生徒たちは「お客さんに作品を楽しんでいただくために、説明をするんじゃなくて、感じてもらうような質問や会話をする」をコンセプトに不特定多数の方々と交流をはじめました。自転車を改造した「チャリンコモンスター」の解説では、「これは自転車じゃなくて、未知から来たモンスターです。」と紹介していました。すごい発想力に脱帽しました。解説も創造性が発揮されるんですね。

男子部屋では、「大好物!ミックスフライ」という作品が人気のようです。「これは何打と思いますか?CDのフライです。」「えー?」という声が聞こえてきます。いろいろなものをフライにして食べられるようにしてしまうなんて、さすがさくらびキッズ。発想力が違いますね。
 男子部屋解説担当のYくんは、小さい子どもさんが泣きそうになった時、作品のニセコロッケを手にとり、赤ちゃんにそっとつかませました。するとどうでしょう、赤ちゃんは急に笑い始めました。いつ、Y君は、このようなテクニックを学んだのでしょうか。テクニックはどこかで思いついたり、誰かがやっているのを記憶したりしたかもしれませんが、それを実践させた、この作品解説の場面はやはり素晴らしいのではないでしょうか。様々な学習が総合的に実践される場・それが美術なんですね。

女子部屋担当のMさん。もう一人の担当者が体調不良で欠席したため、Mさんが一人でお客さんを案内しました。女子部屋の作品は、五感を楽しませる作品が多く、しかも部屋中が暗いため、幻想的で時々お客さんの「わー」という完成が聞こえてきます。Mさんの解説が素晴らしいためでしょう。お客さんも、「良く作ったね」「アイデアがいいね」とほめてくださいました。
 Mさんはこう言っています。「お客さんの反応があるのが面白い」「お客さんが、想像以上に質問してきて驚いた。」「達成感、めちゃめちゃあるんです。」

作品を生徒たちが自分達の思ったようにつくり、完成させ、社会的に認められたとき、達成感が10倍、100倍になる。今回、私自身が学んだことです。