レゴ風呂ジェクト(6)「レゴイスティック・ボーイズ」

先週の宿題である「レゴ屋台」をふたりともつくってこなかったので、今週は主にTくん、Sくんのユニット名を考えることに。
「TとSだからTSなんとかがいいんじゃないかなー」
「LEGOを頭文字の当て字を考えるとか」
なかなか決まりません。そもそも名前なんていらないんじゃないか、とかいう本質的な話まで出てきて小学生、なかなかあなどれません。
最終的に「レゴイスティック・ボーイズ」「レゴイズム・チルドレン」「盲目的レゴ少年」「レゴボーイズST」エイリアン・レゴ・ボーイズ」といった候補があがり、来週までに検討してくることになりました。

その後、Tくんが持ってきたレゴの本を資料に、今後のスケジュールについて話し合いました。
「どうせ君たちが本気で好きなことに打ち込めるのは小学生の間のあと2か月だから…」みたいな言葉が私の口から何かの流れで出てくると、ふたりともぎょっとして、「え、それどういう意味ですか?」
「中学生になると、夕方まで勉強して、それから部活して、帰ってくると部活によってはもう七時とかで、その後、ご飯食べて勉強したり塾行ったりしてるともう寝る時間になって…」
「え、そんなの生きてる意味ないじゃないですか!」
「意味がないかどうかわからないけど、自分の時間を思いっきり使えるのは小学生までなんだよ。あとは退職するか、アーティストになるか…」みたいな、場合によってはかなり「誤解」を生みそうな話(もちろん「自分の時間」の意味が変わってくるというフォローも交えながら)をすこし。
「中学生になったら忙しいって、聞いてはいたけど、どう忙しいかわからなかった」
「そうそう、だからこの2か月、しっかりレゴ風呂ジェクトをやって、思い残すところのないようにしよう!」
「そんなことやってる場合じゃないじゃないですか。もっと遊ばなきゃ」
門脇篤