Nプロジェクト〜さくらびレポート192 「言葉と言葉をつなぐ道」

櫻ヶ岡中学校の中平です。廃材アート出品作品を紹介します。今回の作品つくりで、廃材が本来の目的と全く違った作品に変身することがありました。この「言葉と言葉をつなぐ道」という作品もその一つです。
 もとは家庭用ジャングルジムでした。作者である男子生徒は、糸電話を作品化しようと試行錯誤していたのですが、このジャングルジムを使うことができると聞いて、すぐ使おうと決めました。彼らは、ジャングルジムの「筒状」をした特徴に注目し、音を振動させて長い距離を伝えようと考えたのです。五感の「聴覚」を楽しむ作品として、ジャングルジムが変身しました。
 この作品の素晴らしいところは、会場での展示の仕方です。写真の通り、衝立パーテーションの表や裏まで筒を通しています。この空間感覚は素晴らしいです。こういったところに、総合的な発想力が発揮されるんですね。美術って素晴らしいです。