Nプロジェクト〜さくらびレポート196 廃材アート作品紹介⑤

櫻ヶ岡中学校の中平です。廃材アート2008の生徒作品をどんどん紹介していきます。
写真の作品名は「ハッピーウェディング」。シンデレラが王子様と結ばれるシーンから発想しています。この作品は、イメージを膨らませるためにいろいろな作品の部分に匂いをしみこませ、臭覚に訴える表現をしています。また、光を上から当てていますが、その光の向こうに衝立パネルがちょうど隙間を作っており、光の向こうの別の世界へ見るものを誘っています。

作品名「12時の別れ・・・」。
題名の通り、12時と同時に忘れていったシンデレラの靴と階段が作品のイメージです。ガラスの靴を廃材でどう作ったらいいのか?この女子グループが悩んだ最大の問題点でした。初めは、ガラス瓶の破片を靴のイメージに近づけようとしましたが、うまくいきませんでした。そこで見つけたのが美術室にあった石鹸の粉。一年生が作っている石鹸彫刻で出た「捨ててしまう石鹸の粉」です。粉を熱湯で溶かして絵の具を混ぜて、紙コップに流し込み、彫刻刀やカッターで靴の形に削りました。展示するといい匂いがします。
展示の仕方も苦労して考えました。階段のような雰囲気で展示がしたい。彼女達が思いついたのは「たんす」です。たんすの引き出しをひっくり返すアイデアも彼女達が発想しました。美術って素晴らしいですね!!

作品名「ぶどう会」
もともと白かった敷布を絵の具でラベンダー色に染めました。廃材で出たウェディングドレスを使い、廃材のコップには、良い香りのするぶどう色のスライム。全てを同系色に統一したセンス。どこか落ち着きを感じさせる作品です。