Nスパイラル・筑波大学付属小学校研修会に講師として登場

櫻ヶ岡中学校の中平です。2月15日、中平は東京文京区にある筑波大学付属小学校の学校公開・初等教育研修会に講師として招かれました。
 久しぶりの超・満員電車に乗り、校舎に到着。会場である図工室へ行くと、なんと一つの教室内に150人から200人くらいの全国の小学校の先生で超・満員になっていました。こんなにたくさんの先生方が集まる研修会なのか!と初めて自分がどういう場所で実践発表するのかを悟り、驚いてしまいました。また、集まっている先生方は、沖縄から北海道まで全国の先生が集まっており、中には美術教育界の重鎮と呼ばれる先生方もいらっしゃるとのことでした。
 午前、まずは付属小学校で図工を教えている林耕史先生による「図工式」という提案発表。「どういう大人に育てたいのか」という視点が中平の実践と共通しているなあと感じました。
 午後になり、中瀬幼稚園園長・井口佳子先生による園児の描画の発表。園児は見えないものを書いたり、時には遠近法で絵を書いたりしているという発表に、驚いてしまった。
 次は北海道札幌市立三角山小学校の森実祐里先生による彫刻美術館との連携授業の様子の発表。小学生が美術館に愛着を持つまでに、偶然とは思えない色々なハプニングや出来事が起こる。その、出来事が全て美術的な方向へ回転していくという様子は、すでに偶然から必然へ移行している。それが森実先生のお力なのではないかと感じた。

そして午後3時からいよいよ私・中平の発表。小学校の先生がほとんどということなので、中学校美術の様子を話しました。中学生の男子の意欲がなくなっている状況、長野市内中学校美術審査会の様子など発表したところ、興味をもって聞いていただけたように感じました。そして、とがびアートプロジェクトについて映像なども交えてみていただき、今回是非伝えたかった「Nスパイラル」について解説しました。Nスパイラルとは、とがびアートプロジェクトなど表に出る生徒の活動を支える必修授業での3年間カリキュラムのことで、この考え方で日々教育していることにより、美術に興味を持つ生徒が増えているということを伝えました。ここがもっとも大事なことでした。幸い、Nスパイラルにも興味を持っていただけたようで、反応が良かったです。

Nスパイラル詳しくは
http://www.gakko-bijutsukan.com/nspiral.pdf

 当日は、文部科学省から新・学習指導要領が発表されました。美術教育にはあまり言及されていないことが気になりますが、可能性を信じて努力していきたいと思います。写真は、新幹線からくっきり見えた富士山。最近、富士山を見ることが多い!!