大田尭著 一ツ橋書房 より
「どう生きるか」の問いは子ども・若者たちに
限った問いではありません
それは人間一生の問いです
40歳になっても、たとえ90歳になっても
人が生きていることの証は
この問いを持ち続けるところにあるといってもいいでしょう
つまり四十にして惑わず(不惑)ではなく
惑い続けるところに人間らしさが宿るのではないでしょうか
そういう人間だからこそ
「時として満たされるか満たされないかわからない欲望のために
一生をささげてしまう』事もあるのでしょう
この場合も「どう生きるか」の問いに人は賭けるのです
そのせいであたら一生を棒にふる事さえあります
でも「その愚を笑うものは畢竟人生に対する路傍の人に過ぎない」と
芥川竜之介が語る「路傍の人」とは
自ら問うことなく、選ぶことなく、つまり
自分を生きることなしに人生をいたずらに通過する人のことです
・・・・「どう生きるか」の問いは例え90歳になってもという言葉の重みは
90歳を越す我が母を見ていても感じます・・・・
<桜草が咲いています>