先日 私は一人10分づつ 小さい頃の体験を話すという
ワークをする機会がありました。
10分!長いようでも 話しているうちに だんだん
いろいろな事が思い出されて
そう、今だに 自分の記憶が蘇ってきます。
父親のことで 今も心に残っていること・・。
わたしが 幼稚園か小学校の頃でしょうか。
父と一緒に お風呂に入って
湯船につかっていた時のこと。
わたしは 「肩までつかって、100数えなさい」
そう、父に言われて、
1・2・3・4・・・・と心の中で 数えていました。
しばらくすると、父は 私に何か話しかけてきました。
でも、わたしは 心の中で数を数えてしましたから
返事は できません。
なにせ、いくつまで 数えたのか
わからなくなったら 困ります。
でも、父は おかまいなしに 話しかけてきます。
私は 邪魔をされて、心の中で数えるのが
だんだん大変になってしまい、
とうとう 数えながら、 父の前で泣きだしてしまいました。
「どうしたの?」父は 聞きます。はじめは 優しく。
でも、わたしは まだ数えているので
答えられません。
父は 何度も聞きましたが 幼い私は答えませんでした。
そして、父は とうとう 怒り出しました。
「何で 黙ってるんだ!泣くだけじゃわからないじゃないか。」と。
そして 私も泣いたまま お風呂から 上がったのです。
大好きな父でも、言葉が威圧的だったから・・怒っていたのが怖くて・・
(あなたが言ったから、数を数えていたのに・・) わかってほしい・・
一生懸命に数えていたの・・
小さい心には いろいろな気持ちが あったことでしょう。
もう少し待ってくれたら、笑顔を向けてくれたら
幼い私は 何か言えたかも・・ そんな事を思い出しました。