水俣報告—その1 胎児性水俣病患者の新作業所現場見学

先週の23日から25日まで、水俣を訪ねてきた。最大の目的は、胎児性・小児性水俣病患者さんの作業所である「ほっとはうす」を訪ね、現在建設中の新作業所を、特にバリアフリーの視点から見学することであった。

詳細は省くが、室内のたとえば車椅子の動線のところは、出入り口は1mの幅員を確保し、大勢が出入りする作業所や食堂は、3枚の引き戸を引き込んで2.7m程度の幅員の出入り口になるなど、生活しやすい工夫が各所にみられた。

また、壁は昔の日本家屋にみられた腰の高い杉板であったり、床は厚さ3cmの杉フローリングでワックスがけをせず、かってのように米糠袋で磨き上げる計画だ(患者さんとスタッフ、ボランティアの共同作業を目指すという)。

この建物の象徴は、玄関先の2本の柱と多目的ホールに置かれた柱(大黒柱)だ。3本とも水俣の山奥から切り出してみがいたもので、いずれも「ほっとはうす」を運営する社会福祉法人さかえの杜の理事長や理事が提供した桧である。

3月14日には完成の予定である。約8000万円の建設費のうち、約3000万円は寄付でまかなわなければならない。ぜひ、志を下記に寄せていただければと、切に思う。
寄付募集:総額3000万円
一口金額:10000円
郵便振替:口座名 ほっとはうす・さかえ基金
 口座番号 01710−7−101928
銀行講座:熊本中央信用金庫水俣支店
 普通預金 1202239 
名義人 ほっとはうすさかえ基金 代表 安川タケ子

訃報
社会福祉法人さかえの杜の杉本栄子理事長が昨日(2月28日)急逝されました。ご冥福をお祈りします。