次に一行が向かったのは「まるみや旅館」。湯治風情を今にのこす宿です。
「平成の始め頃までは、湯治客のみなさんが出し物をやって楽しんだんです」
年末のかくし芸大会のような写真を指差して説明する「まるみや」の菊池さん。ということは、アートは湯治文化を新たな視点から継承していく「かくし芸大会」のようなものなのかもしれません。
「湯治はからだを治すというよりは、心を治すというか、楽しみだと思うんです。楽しんでいるうちにからだも治る」と、熱く湯治文化について語る菊池さん。こうした湯守たちとの対話からおもしろい作品が生まれてきそうです。
「まるみや」さんは湯治専門で、日帰り入浴はやっておらず、素泊まり湯治のみ3770〜4070円。℡0229-83-3139
最後に一行がたどりついたのが「旅館大沼」。広間で「ごてんゆアート・ミーティング」となります。
「旅館大沼」は8つのお風呂と、バリエーション豊かなお風呂が特徴。ほとんどが鍵をかけて家族風呂にできます。日帰り入浴500円(11〜14時)。1泊2食9390〜13800円。素泊まり4270円〜。℡0229-83-3052
「旅館大沼」湯守で東鳴子ゆめ会議理事長の大沼伸治さんからのあいさつと、2005年からの「GOTEN GOTEN アート湯治祭」の歴史、これまでどんなことが行われてきたかの説明があり、参加者ひとりひとりの自己紹介コーナー。そして、質疑応答が行われました。
(つづく)