自己発見法(セルフ・カウンセリング)と私(1)

●自己発見法(セルフ・カウンセリング)と出会う前、どのように生きてきたか●
私は、セルフ・カウンセリングに出会う前、
困った事や悲しい気持ちを感じた時、
その気持ちには、出来るだけ目を向けず
困った事にはならないように
悲しい気持ちは、別の事で気を紛らわしながら
生きてきたように思います。
そのくせ、困った事や悲しい時に
自分の心の中で受けるダメージは、とても大きいので
常にダメージを受けまいと心をガードし、身構え、
びくびくと怯えるような不安を抱え続けていたように思います。
そうしていつしか、
自分が実際に目の前のことをどのように感じているのか
その場の状況に流されるばかりで、
自分自身でもわからなくなっていたのだと思います。

自分でも自分の事がよくわからず
それでも不安ゆえに心をガードし、身構え続けていた私の心は、
常に不安でいっぱいでした。
そんな私が結婚し子どもを育てていく中で、
四六時中、私に対して欲求をぶつけてくる子どもを前に私は、
それまでの自分では、自分自身もつらく、
また子どもまでもダメにしてしまうのではないかと思い、
必死に何か手立てはないかと探していました。

●セルフ・カウンセリングとの出会い●
そんな時でした。
本屋さんで一冊の本を見つけました。
渡辺康麿先生の書かれた
「わかっていてもイライラするお母さんへ」という本でした。
私は、<わかっていてもイライラする>という言葉に
とても心が動かされました。まさにその状態が当時の私に
ぴったり当てはまる気がしたからです。
本には、私と同じように乳幼児を抱えたお母さん達の
心の様子が書かれていました。
まるでドラマを見ているかのように私の心にせまってきて
読みながら一緒にハラハラしたり、時には、涙を流しながら読みました。
そして当事者のお母さんがセルフ・カウンセリングに取り組まれ
心の中のわだかまりが一つずつほどけていくのと同時に
私の中に静かな感動が沸き起こりました。
ここに私の求めていたものがある。そう感じました。 (%雷%)