●セルフ・カウンセリングを学ぶことで、どのようなことに気付いてきたか●
私は、セルフ・カウンセリングの学習をする事で
初めて自分の気持ちを表現する場所を得た気がしました。
今まで言葉にしてこなかった思いも記述(自分が経験した出来事を
相手と自分の欄に分け、自分の欄に自分の気持ちを書き綴る事)や
洞察(自分がその時々でどのような感情や欲求を持ったか表現する事)
などに取り組む事でどんどん表現していきました。
思いは、あふれるように記述は、とても長いものになりました。
何度も記述を読み返し発見に取り組む中で私は、
問題は、目の前の出来事や相手にあるのではなく
私自身の中にあるのだという事に気付きました。
私自身が目の前の出来事や相手に対して、
様々な気持ちを持ち、私自身が思い描く願いによって
目の前の出来事や相手を推し量っているのだという事に気付きました。
その事を実感する事で目の前の出来事や相手に対する
漠然とした不安感は、次第と薄らいでいきました。
また私は、自分の子育ての負担感が
私と私の母との関わりからきていた事に気付きました。
私は、長年、母に対してわだかまりを感じていました。
セルフ・カウンセリングに取り組む事で私は、
母に対して私の一番の理解者であって欲しいと願っていた事に気付きました。
<母親なのだから子どもの事を理解してくれて当然だ>
<母親なのに子どもの気持ちもわかってくれないなんてひどい母親だ>と母を責め、
私の事を感情的に怒るばかりの母の姿を思い出しては、
<一番身近な母親すらも認めてくれない私なんてきっともともと価値のない人間
なのだ>と自分自身を否定的に感じていたことに気付きました。
その自分自身の思いが今度は、母親となった自分に対して
<母親なのだから子ども達の一番の理解者であるべきだ>
<母親である私自身が認めないことで、子ども達が自分の事を
価値のない人間だと思って欲しくない>と願っていたことに気付きました。
●気付きによってどのように変わってきたか●
母にだけ大きな期待をかけていた自分に気付いた後、
いくつかの記述を通して今度は、逆に母の思いに心を寄せる事が出来ました。
私が子ども達の事でどんなに認めがたいことがあったとしても、
子ども達を大切に思う気持ちに変わりがないように
母も私を認めがたいと感じる事があっても私の事を大切に思い
母なりのやり方で伝えようとしてくれていたのかもしれないと思いました。
そう実感出来た事で長年の母に対するわだかまりの気持ちも消えていきました。
それとともに、私自身の子育てへの負担感も減っていきました。
●私にとってのセルフ・カウンセリングとは?●
私は、今まで不安を感じると、目の前の出来事に対して
気付かないふりをするか逃げ出す事しか出来ませんでした。
でも、セルフ・カウンセリングに取り組む中で、目の前の出来事に対して
沸き起こる自分の気持ちを表現し目をそむけずに、自分自身で受けとめる事が
不安から自分を解き放つ一番の方法だという事を実感しました。
そして、ありのままの自分の気持ちを理解し受けとめる事が出来た時、
目の前の出来事や相手の気持ちもありのまま、見えてくるのだと思いました。
自分の気持ちを実感出来、目の前の出来事や相手と向き合えることは、
不安だらけだった私の生活をとても生き生きとしたものに変えてくれました。
今後もセルフ・カウンセリングに取り組み、
自分の中のたくさんの思いを発見していきたいと思っています。(%ハート%)