男の子ってどうしてこうなの?

スティーブ・ビダルフ著 管 靖彦訳 草思社刊より

*大事な話し—性差は現実にある!
過去30年間、文化的な条件づけをとおして
人為的に植えつけられる違いを除き
少年と少女には基本的な違いがないという通説がはびこってきた
この考えによれば男女の違いはすべて
子どもに与える服装やおもちゃの違いによって生じる
人のいい親、多くの幼稚園や小学校の先生達が
この考えを信じ込み少年達を人形で
少女達をレゴで遊ばせることにやっきになった
もし私たちがすべての子どもを同じように育てれば
性差や性差の問題は消滅すると考えられた

今日、中間的な考え方があらわれはじめている
男性と女性の間には社会的に生み出されたものではない
いくつかの違いがあるということが認められつつあるのだ
これらの違いは女性が男性よりも、あるいは男性が女性よりも
優れていることを意味するものではない

*男女の違いのいくつかは歴然としているので
これまで見逃されてきたのは驚きである
例えば平均的な少年は平均的な少女に比べ
30%も多くの筋肉を持っている

*男性ホルモンの影響(テストステロンの周期)
妊娠8週目ごろに赤ん坊の体内でテストステロンが作られ始める
誕生して数ヶ月するとテストステロンのレベルは
誕生時の5分の1くらいに落ち込む
4歳になるとテストステロンは急上昇し2倍になる
5歳になると半分に落ち込む
11〜13歳ぐらいになるとテストステロンは再び急上昇し
幼児期の8倍になる
14歳ごろになるとテストステロンはピークに達する
20代半ばに達するとテストステロンのレベルは高いが
体がそれに慣れ落ち着く
テストステロンは単なる成長ホルモンではないのだ
抑制のないエネルギッシュな行動の原因になることは間違いない

*男女の差はどうして生まれたのか?
進化はあらゆる生物の形を絶え間なく変化させている
人間においては体格や毛の多さなどいくつかの性差が歴然としている
しかし重要な違いは目に見えないものである
これらの違いは人類の歴史の大部分、男性と女性が大きく異なった
役割を引き受けてきたために生じたものである
狩猟採集社会は性の違いに沿って仕事を分けてきた
人類史の99%の間、女性たちはもっぱら採集し
男性達はもっぱら狩をしてきたのだ
 

・・・・そういえば脳みその形も大きさも性の違いがあるという
研究結果を新聞で読んだことがあります・・・・・

<レンギョウが咲いていますね>