ユニ育ライター こがにです♪
ガソリン税などの暫定税率を復活させる「税制改正関連法」が
本日の国会で再可決、成立しました。
明日からは、ガソリン1リットルあたり160円台になるという現実!!
肢体不自由児のいるユニ育ファミリーにとっては、もう”キャー”と
悲鳴をあげたくなるようなゴールデンウィークになりそうです。
我が家も、ガソリンを満タンにして明日からの高騰に備えました。
皆さんは、いかがですか?
ガソリンといえば、ユニ育ファミリーにとって身近な手当ての一つに
「自動車燃料費」(※)という手当てがあります。
(※タクシー券との選択制になっているなど、規定は自治体ごとで異なります)
『障害児・者の社会生活を広げるため』という目的の下で、
障害者本人または同一生計の人が、本人のために自動車を使用する場合の
ガソリン代を助成するものです。
対象となる人は、比較的障害の重い身体障害者や知的障害のある人ですが
実は・・・こうした助成金額は、自治体ごとで大きく異なることはご存知でしょうか?
例えば。東京23区内のいくつかの区を比較しただけでも以下の通り。
【自動車燃料費助成金額】
A区:月額2000円 (年間24000円)
B区:月額3500円 (年間42000円)
C区:年間40000円
東京都内の区内でも、助成金額に年間18000円の差額が発生しています。
もちろん、日本全国を見渡すと。
自分が住む地域によって、助成金額には天と地の差が!!
何を隠そう、以前私が住んでいたS県のとある自治体では、
ユニ育ちゃんが4才になるまでは、ガソリン助成の制度すらなかったほどですから。
そう考えると、年間0円の地域と東京都内の某区との差額は、年間42000円。
ここまでくると、『自助努力』だけではどうにもできない現実と直面せざるを得ません。
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また、同じ自家用車に乗せていても、子どもの行き先によって
交通費の「財源」が異なるのも、ユニ育KIDSのよくある日常風景です。
例えば、特別支援学校への通学の場合。
ほとんどの子どもたちは、スクールバスに乗車して特別学校に通学することが多いのですが、
医療的ケアのあるユニ育KIDSの場合は、原則、スクールバスへの乗車が認められていません。
(※ユニ育ちゃんの通学する特別支援学校の場合)
こうした重度のユニ育KIDS場合。
自家用車や電車・バスなど、何らかの移動手段を用いて、
それぞれが特別支援学校に通学することになります。
もちろん、あらかじめ学校に交通手段と距離を申請することで、
こうした通学にかかる交通費は助成されます。
が!!
ここで注目してもらいたいのが、その財源。
特別支援学校への通学費の助成は、都道府県などの「教育」の財源から。
自治体が定めている『自動車燃料費』は「福祉」からの財源なので
これとは、まったく別のものになるのがポイント。
義務教育の交通費は「教育」の財源から助成。
でも、通院のための交通費は「福祉」からの助成。
しかも、18歳すぎれば学校を卒業するため
また「福祉」からの助成へ。
同じガソリンの助成でも、制度が複雑に絡み合うのも、
ユニ育ならではなのかもしれません。
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おーっと!
そうこうしているうちに、もう5月1日になってしまいそうですね。
こうした助成も、今後は国や自治体の財源が苦しくなれば、
どんどんカットされてしまうのかもしれない・・・
そう考えるだけで、ハラハラドキドキしてきます。
「全国重症心身障害児・者を守る会」という会が掲げる3原則の一つに
「最も弱いものを一人ももれなく守る」というものがあります。
どんなに財源が苦しくなろうとも、すべてのユニ育KIDSたちの命が守られますように。
暫定税率の復活を前に、政治の動きに珍しく敏感になっている私です。
★お読みいただき、ありがとうございました