「こころ」はどこで壊れるか—精神医療の虚像と実像より その4

滝川一廣著 佐藤幹夫編 洋泉社刊

精神療法(心理療法)とは何かきわめて特殊な技術とか
魔術的なマインドコントロールとかではなくて
私たちがふだんしている日常の常識的な
問題解決の延長上のものだということでした

もつれた厄介ごとにぶつかった時
手のつけられるところ、動かせるところから
動かすというのはごく普通の知恵でしょう

精神療法も悩みにぶつかった時に人が日常的に
なしている様々な手立てと本質は同じものです

ただ日常の手立てだけでは解決しなかったために
援助を求めてやってこられるわけで
そこで日常の解決法をもう少し洗練させたり
煮詰めたりした技法的工夫がなされているという
違いがあるだけです

<藤の花がかんざしみたいですね>