「こころ」はどこで壊れるか—精神医療の虚像と実像より その5

滝川一廣著 佐藤幹夫編 洋泉社刊

すべてを受け入れいっさいを言うがままにするなんて
人間関係に不可能なわざでしょう
心理療法における「受容」とは相手の感情や考えを
こちらの価値観や立場によって裁断せず
そのまま「理解」するということで
相手の要求や行動をそっくり「許容」することではありません

子どもの側にしても要求がすべてかなえられていったら
そもそも何が自分の本当に求めるものか
真の要求がわからなくなってゆきますし
達成感もないでしょう

<アマドコロはユリ科の野の花です>