4月27日08、尼崎市総合文化センター8階でおこなわれた
「4・25あの場所を忘れない」ワークショップに
レドッグ・オーケストラが音楽で参加したのは既知のことですが、
その進め方についてレポートしてみようとおもいます。手ごわいですが。
若い世代がすすんで社会貢献する場をレドッグが企画
(SOUND-GARDEN PROJECT)提供して、
その気持ちをかなえる方向で実現に結び付けるためにどのような方法で
すすめていけばいいのか?をアドバイスしながら経験のある
大人がオブザーバーとして見守る。このテーマが基本となります。
まず、曲を用意しました。
<曲について
SOUND-GARDEN(作曲;今井裕-いまいゆう)
–フィリップグラスの映画音楽<HOURS>からヒントを得て手をつけていきました。
同じようなシークエンスを線画のように続けて、その背景でコード=Chordsが
移り動いて、色彩と陰影を付けていく手法です–なんのこっちゃ?!
まあ、そういうことをすることで豊かな情緒づくりができれば!と。
まず日本のお庭を散策するがごとくオリエンタルなカワイゲのある音から始まります。
ひらひらと風に舞う花吹雪のごとしかな。
メジャー7和音が日向をマイナー7和音が日陰を演出します。サウンドは、ぶつけて
うなりが生じるようにしてあります。
つぎにスパニッシュ・ガーデンに入っていきます。ギターを爪弾くように。
アラビックな音階になります。メロディがアフリカン・ガーデンともいえます。
装飾音がこころの琴線を引っかくような効果を演出します。
ジャンゴのような雰囲気。途中の4度構成の和音は、広大な大地を表していて
クインシー・ジョーンズの広がりあるサウンドづくりがヒント。
3っつ目にフレンチ・ガーデンに到着。レスピーギ、ラベルの感じです。
ひとひとつの木管群のヴォイシングを聴いていくと体でその変化が
感じられると思います。このあたりに工夫が見られます!
夕暮れの鐘がカランと鳴って、鳥たちも家に帰っていく情景がインサートされて
金管奏者による4度構成のモダーンなジャージィな建築的パートにさしかかります。
べースになる最低音が音の印象を変えていきます。演奏者は、演奏しながら
その機微を感じ取る事が出来るはずです。
5つ目は、トランシルベニアのお庭。3度の音がないので
短調、長調のどちらにも行き来できる、その両面性が味わいとなります。
ジプシィーの感受性の深さがこのようなかたちにあらわれているのですね〜
やはり<シィエラザード>の<ソロ・ヴァイオリン>のごとく、儚くも可憐に
演奏されます!
(この曲唯一の情緒的なパートです)
さて6っつ目にイングリッシュ・ガーデン。ロンドン西のキュー・ガーデンを
友人と落ち葉を踏みしめながら散歩した思い出がよみがえります。
深い緑と濃い霧。Redio Headがかきそうな曲調です。さいごはハイドン風に
格調高くエンディングを迎えて最後の音が緑の中で拡散します。溶けてなくなります。
曲紹介でもういっぱいいっぱいです。ふぅ〜
このつづきは次回にします。