4月は天候不順に悩まされました。晴れが3日続いたと思ったら、豪雨が3日続く。これ、雨季が終わるいつものパターンとはいうものの、今年は特に雨量が多いような気がしました。
しかし、クリキンディでの作業云々よりも、もっと深刻なことが国中で起こっているのです。エクアドル中で、火山噴火、異常積雪、豪雨、土砂崩れ、洪水などで、家をなくしたり、命を落としたりする人が絶えません。トゥングラワという火山(エクアドル南部)が爆発したときは、クリキンディ(エクアドル北部)まで噴火の音が聞こえてきました。
こういった異常気象とドル安が影響して、国内の食品の価格がどどーんと上がりました。小麦は1俵(45kg)につき22ドルくらいだったのに、今は48ドルほど。米も同様に倍以上上がっています。野菜や果物も同じように恐ろしい勢いで価格が跳ね上がっています。
クリキンディがあるエル・バタン村は、パンの村と言ってもいいほど、パンづくりをして市場で売って収入を得ている家庭が多いのですが、そのうちの半分以上は、パンを作ることをやめてしまいました。うちは、自給自足というところまではまだなが〜い道のりがありますが、米や小麦粉はストックがあり、なおかつ長ねぎ、ニンジン、きゅうり、ズッキーニ、トマト、レタス、キャベツが収穫できるようになってきたので、それほど大きな影響はなかったのですが、これからが怖いです。
いつもジャガイモはなくなるたびに10kgくらいを3ドルで買っていたのですが、今10kg、7ドルです。政府は、インフラは8%と発表しましたが、食品レベルでは8%なんてとんでもない!という感じです。日本に住んでいたときは、このような大打撃を肌で感じたことはありませんでしたが、エクアドルではよくあります。
これまでの6年間のエクアドル生活で感じたことは、エクアドルは社会・経済問題が即市民生活に直撃するということです。現在ガスの供給もありません。政府は、最低賃金を現在の200ドル(これも2008年からの金額)を250ドルにあげるとしましたが、それで解決するのか?!という感じです。
今後石油価格の高騰にともない、何もかもがあがると思うのです。それを考えると、食べ物とエネルギー、これらを自分で作れるようにしないと生きていく道はありません。ますます、自給自足、自分でつくることが大事になってくると痛感しました。