◎全般的な印象

 被災範囲があまりに広大であることを認識しました。しかし、一人一人の被災の思いは万国共通のようです。今回も心にしみて参りました。現時点では、現地の方々と連携して「被災者に直接届く支援」、「人の顔が見える関係づくり」、「細くとも長い関係づくり」を行いたいと思います。また、いつもお世話になっているNGO/NPOの皆様や研究機関と連携させていただいて、「KOBEの教訓を伝えるとともに、東海・東南海・南海地震などの大規模災害への示唆を得られるように努める」ようにします。具体的には、以下の報告を踏まえてNVNADとしていくつかの案を示します。
 
◎活動経緯

5月25日
 関西空港発、上海へ (上海泊)
 訪問計画の確認
 (写真:上海のホテルの募金箱)

訪問計画を立てる際には、現地にて素晴らしい活動を展開されておりますYさんからの連絡を軸とした(特)CODE海外災害援助市民センターからの情報、被災地NGO恊働センターの村井さまからの情報とアドバイス、また、お一人お一人挙げられませんが、企業、医療、大学等々、各方面の皆様からのアドバイスをもとに考えることができました。この場を借りまして厚くお礼申し上げます。

(1)必要に応じて救援活動を展開すること
(2)被災された方々、支援している方々、研究者の皆さんとの、今後の中長期の恊働の可能性を探ること。
(3)現状把握
 ○ボランティア元年なのか?
 ○ボランティアのネットワークはあるか?
 ○地元NGOはあるか、動いているか?
 ○復旧・復興へと向かう中でいのちの大切さが重視されているか?
 ○住民が話し合う機会はあるか?
 ○仕事の創出への可能性はあるか?
 ○少数民族への対応はいかになされているか?
 ○KOBEのキーワードは生きているか?
 ○故郷へ帰りたい人、土地への愛着は考慮されているか?
 ○死者の弔いはいかになされているか?
 ○子どもへの対応はどうなっているか?