武蔵村山市教育相談室職員逮捕のニュースについて

所沢市のマクドナルド店内で女子高生(16)に
わいせつな行為をしたとして、埼玉県警所沢署は
5月31日、県青少年健全育成条例違反の疑いで、
東京都武蔵村山市の教育相談室長で
元中学校校長のS容疑者(62)を逮捕した。
調べでは、S容疑者は30日午後1時ごろ、女子生徒の
制服のスカート内に手を入れ、下半身を触った疑い。
生徒は約2年前に相談室を訪れ、
外でも悩みを話すようになったS容疑者に
昨年末から同様の被害を受けていたという。

調べによるとS容疑者は、西武鉄道所沢駅西口にある
マクドナルド所沢店の2階のカウンター席で、
隣に座らせた女子生徒と向き合い、スカート内に手を入れていた。
平日昼すぎだったが客は少なかった。
下半身を触るなどわいせつな行為に及んでいる姿を店内で目撃し、
不審に思った男子高校生2人が、所沢駅前交番に通報。
S容疑者は、店に駆けつけた署員に任意同行を求められた。
事情を聴かれても当初はあいまいな話をして容疑を否認していたが、
「(女子生徒から)相談を受けているうちに魔が差してやってしまった」と
容疑を認めたという。

武蔵村山市教育委員会によると、S容疑者は所沢市在住で、
06年3月まで武蔵村山市立中学校の校長を務めていた。
定年退職後の同年4月から、東京都嘱託員として、
同市教育相談員として勤務。
相談に訪れる小中学生に、臨床心理士を紹介したり、
自身の教育経験を生かしたアドバイスなどを送る業務に就き、
毎月15〜16日程度出勤していた。

女子生徒とは中学3年だった約2年前に相談窓口で知り合った。
その後もたびたび相談室で学校生活の悩みなどを聞いていたが、
生徒が私立高校進学後も外で相談を受けるようになった。
生徒は昨年末からわいせつな行為をされたが、
「悩みを聞いてくれ、尊敬する先生だったので、
断ると相談できなくなると思ったので拒みきれなかった」と話しているという。
所沢署は児童福祉法違反の疑いでも捜査を進め、余罪を追及する。

武蔵村山教育委は「絶対にあってはならないことであり、非常に遺憾です。
2度とこのような事態が起こらないように再発防止に努めてまいります」
とコメントした。

・・・・・大人を信じて相談した子をこのような被害に遭わせてしまったことについて、
同じように子どもからの相談を受ける立場の人間として大変残念に思います。
被害に遭われた方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
一方、こうした相談は本来決められた場所・時間で行うものであって、
今回の事件のように外で会おうというのは通常ありえないことです。
このことを子どもたちに知ってもらうことが、
今回のような被害を繰り返さないために必要ではないかと考えました。・・・・・

<アジサイが梅雨空を彩ります>