戸倉上山田中学校の中平です。美術部で信濃美術館の「美術館でおしゃべりしよ」に行ってきました。3週間前、信濃美術館で開催された「ポーラ美術館コレクション展」に美術部で訪問したときに、「中学生が団体で訪れると一般客から苦情があるので、
静かにお願いします」と受付で言われました。このときの訪問では、生徒の鑑賞時間は、1時間30分の計画のところ、40分〜1時間で終了していました。
しかし、今回は、「おしゃべりしよう。」よいうことで、「今回の訪問は、思ったことをどんどん言いましょう。」と生徒にも話ました。すると1時間30分の計画のところ、1時間30分の予定通り〜2時間鑑賞していました。昼食の時間を削って鑑賞した生徒たちが8人いました。
4,5人のグループに別れ、鑑賞しました。今回は、題名も隠されていましたので、作品から何を表現しているのか考えるグループや題名あてを始めるグループ、展示作品のつながりを考えるグループなどいろいろなきっかけからおしゃべりは始まりました。
作品に何が描かれているのか指さしをして、自分の発見したところを伝える生徒多いです。ポーラコレクション展では、許されなかった行為です。生徒の行動や発言には、私がひやひやする場面が多かったです。
作品の中の人物と同じポーズをする生徒もいました。「何か苦しい姿勢だな。」「この人、唇上がってるけど、笑ってるのか、引きつってるのか?」など人物の姿勢や表情から作品をみていました。
他の作品でも、「この土の中に人が埋まっているかも」「男や女かわからない」などいろいろな想像を膨らませて、楽しく鑑賞していました。
対話型鑑賞というと、なんだか難しいように感じますが、生徒たちにとっては、自由におしゃべりしているだけでした。何を言って間違いではないという雰囲気の中で、自分の発言が受け入れられる心地よさを感じたのではないでしょうか。
2時間も鑑賞を続けることができるのは、対話型鑑賞のいいところだと思います。美術館にいつでもこのような場が設定されているとすばらしいなと思います。