第10回『おすすめドクダミの化粧水 自然に簡単出来上がり』(6/18掲載 京都新聞)

 何もしないでほっておけば、自然に最高のものができるなんて幸せなこと。無精者にとっては本当にありがたい自然の力。是非おすすめしたいのが、ドクダミの化粧水。とても簡単にできて、冷蔵庫に入れなくても腐らない。ふつう手作りの化粧水は、冷蔵庫で保存となっている。めんどくさいし、すぐに腐る。
 ある日テレビを見ていると、九十二才のおばあさんに、「お肌がきれいですね。何かしていますか」と聞いていた。確かにそのおばあさんは信じられないくらいきれい。「ドクダミの化粧水を作って使っています」インタビュアーは私の聞きたいことを的確に聞いてくれた。「焼酎にドクダミを漬けるだけ」確かにおばあさんはそういった。ドクダミ酒をぬっているのだ。
 興味があることはすぐに実行する。白い花が咲いてめしべが延びた頃がよいそう。白扇酒造の三十五度の焼酎「ここ一番」を買っておいて、摘んできたドクダミを洗わずにそのまま、お箸で焼酎の一升瓶に突っ込んでいく。はいるだけ突っ込んだら、ふたをしてそのまま常温で放置。三ヶ月もすればすこし茶色っぽくなってくる。押せばシュッツと出るボトルを用意。夏ならボトルにドクダミ酒と影山製油所の「生絞り胡麻油」を三対一の割合でがちゃがちゃ混ぜてれば「ドクダミ化粧水」の出来上がり。冬なら二対一の割合でいいかも。朝晩つければ、つるつるのお肌に。
 常温放置のこの化粧水、最高に気に入っています。お友達に差し上げて、みんながきれいになっていく様子は嬉しい限りです。こんな喜びを皆さんにも。安くて簡単、腐らない。

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ドクダミ化粧水について
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みなさまからのご質問にお答えする形でまとめましたので、参考になさってください。

◆ドクダミのどの部分を使うか?
・根以外、葉・茎・花すべて一緒に入れてよい。きちんと浸るように。

◆汚れが気になる場合は?
・洗ってもよい。ただし十分に乾かすこと。
・カラカラに乾燥させたものでもよい。お茶にするような具合。
・水分が残ると、カビが生えやすくなる。梅雨時期は要注意。

◆ビンについて
・どんなビンでもよい。
・ビンにドクダミをぎゅうぎゅうに詰め込んで、上まで浸かるように焼酎を注ぐ。
・一升瓶入りの焼酎を買ってきて、そのビンを使う場合は、まず他の入れ物に焼酎を移しておいて、ビンに空間を作ってからドクダミを詰め込んでいく。加減をみながら焼酎を足していくとよい。

◆分量について
・適当でよい。手に入るドクダミの量に応じて焼酎の量を考えて下さい。
・ビンにドクダミをぎゅうぎゅうに詰め込んで、上まで浸かる程度。

◆保存期間について
・梅酒などの果実酒同様、長期間・常温で保存できます。
・長期間置いておくと液体もドクダミも黒くなります。
・ゆすったり・振ったり、しても、しなくてもよい。
・ドクダミ草はとりださなくても大丈夫です。

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気軽に、簡単に、自分なりにが趣旨ですので、それぞれ創意工夫をなさって下さい。
ただし、効果や使用感、できあがりは個人差があると思いますので、個人の責任においてご使用下さい。
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