キックオフ交流会開催!③

「秘密結社竹機関」さん。ネーミングからしてすでにして不穏なにおいがただよっていますが、今回は大人気「なるみストアー」さんでの竹細工を使った展示や、何やら怪しげなサスペンス風の企画しているようです!

「アートin湯治(AIT)」が始まった2006年から「アート湯治祭」に参加している湯治アーティスト・越後しのさんも健在です!
今回は東鳴子の氏家鯉店さんと数年前から行っているコラボレーション事業「KOI-T」を展開します。こうして地元に根付いていくアートがあるというのは、すばらしいことですね。
「アート湯治祭」をきっかけに出会ったアーティストと地元の方が、こうしてペアを組んで継続的に何かをやっていく。それがいくつも出てきたり、つながっていったりしたら、すばらしいことだと思います。
越後さんと氏家鯉店さんの事例は、地元に根付いたアートの例として、「アート湯治祭」にとって本当に大切な意味をもっていると思います。

隣町の一迫町から駆けつけてくれた高橋さんはチェーンソー・アートを8月3日のオープニングで披露してくださる予定です。
高橋さんは農林業をされていて、「今、学校の教科書から、林業という言葉が消えてしまっている」と、プレゼンをスタート。私たちを取り巻く問題に鋭く目を向け、そこからものを考えていこうというリアルな姿勢は、まさにアーティストそのものです。
私たちがここ、東鳴子という過疎地でアートをやる意味というのも、そのあたりにあるのではないかと思います。
過疎地は、現代日本の抱える問題が噴出する、ある意味では「日本の最先端地域」とすら言える場所ではないかと思います。
こうした地域とリアルに関係をもっていく中で感じ、生まれる作品。それが「アート湯治祭」ではないでしょうか。

この他にもさまざまなプレゼンがありました。
その後、宮城県地域振興課課長代理として三塚さんからお祝いの言葉をいただいたり、東鳴子ゆめ会議メンバーからあいさつがあったり。
最後は、「アート湯治祭は来年もまたあるとは思わないでもらいたい。ぜひ全力で今この場を堪能してほしい。湯治場はみなさんの舞台です」といったゆめ会議理事長の大沼さんからのスピーチで、交流会は幕を閉じました。

地元の方とアーティストがアートと東鳴子ということで、場所と時間をともにした、本当にいい会でした。
町内会長さんも「もっと町内会のみんなを外に連れ出す仕掛けをアートでたのみますよ!」と言って帰っていかれました。
アーティストのみなさんの間でも、新たな構想やコラボレーションが生まれてきたようです。
8月の開催が実に楽しみです。