9日、理事会がありました。

最近理事会も月一になっています。

そんなの当たり前というNPOもあるでしょうが、まずまじめにやってるなぁと思います。

今回の議題の中心は組織再建計画(通称:Rebuild プロジェクト)の打合せです。

8年前、あとからゆっくりはほとんどはじめての土地で何もないところからのスタートでした。

実際今ほどの組織になるとも思っていませんでしたし、時代(制度)が変わりなんとかうまく波に乗れた。それでもって大きくなっていきました。

時代(制度)という波に乗って大きくなったので、波がはじけると脆いものです。

みんなでがんばってつくってきたものが将来に維持できなくなってきました。

そこで今年度は組織再建(強化)の年にしようと理事、事務局、会員、支援者が協力して協議するテーブルを設けました。

それがRebuild プロジェクトなのです。

先月、第1回目のミーティングを開いたとき参加したメンバーとの討論でとても考えさせられたところがありました。

それは法人の方向性(理念)の確認です。

会員、支援者だけでなく、事務局員や理事も含めてもう一度このことを確認する必要性を感じました。

基本的な方向性がぶれていると組織再建も強化もないですから。

それがための今回の理事会でした。

自分たちの目的をはっきり明文化して確認する作業です。この内容は第2回のミーティングに提示する予定です。

最後になりますが、理事会での打合せの時ひとつの質問が出ました。

「地域」とは何か?ということです。

わたしたちの活動の対象は「障害者」ではなく実は「地域」そのものなんだというのがあとからゆっくりの理念です。

その時対象にすべき「地域」とは実に抽象的なイメージだなぁという話になったのです。

確かにそうかもしれません。

その場にいた理事がそれぞれ「地域」のイメージを語ってみました。

みんな微妙に違います。

でもそれでいいんだという話になりました。

非常にわかりづらいことかもしれませんが、地域が何かということはその人の生き方やライフスタイル、興味関心によってもちがってくるものです。

でもわたしたちは障害者があたりまえに生きることのできる地域をつくろうという個々の信念にそってなにをすべきか、何を働きかけるべきかをお互いに提示し合い、共感できることに取り組んできたのです。

ボクは障害者であれ、健常者であれ「地域」というのはその人が生きているところ、存在しているところ、行きたいところがそうなのだと思います。

具体的にすればそれが隣近所であったり、街の商店であったり、公共交通機関や学校、行政であったりします。

地域というものが何であるかと問われたらそれはその人それぞれで違う、しかしだからといってわたしたちの活動の対象や目的がぶれているわけではない。そう思います。

自分が生きたいところで生きていけるようにするというのはそういうことではないでしょうか?

あわづ