廃業するお風呂屋さんは宝の山 其の弐/神田温泉

*脱衣箱の鍵*

平成3年に新築した際、工務店が脱衣箱の鍵をマグネット式にしました。
今から考えると、大手の鍵メーカー「美和ロック株式会社」に作らせて、工務店の名を付けることで利益を上げたんだと思いますが、その頃は純真無垢で気づく事が出来ませんでした。また、忙しくてそこまで気が回りませんでした。。鍵本体が5,200円、合鍵が1本1,100円と高価。脱衣場荒らしが、開けにくいと言っても気休めに過ぎません。
ちなみに、スプリング式の鍵は、本体2,000円 合い鍵600円。

お客が鍵を無くしても、なかなか請求できません。注意書きは、貼っていますが。機械は単純なのが一番。従来のスプリング式が一番。故障もほとんどありません。
そもそも、銭湯に大金や貴重品を持ってくるのが間違いなんですが。「持参するのは2両のみ!」
と張り紙しているお風呂屋さん(第二寿湯 澤井さん)があるくらいです。(2両とは、男の紋章、●玉二つのこと。)

マグネットの接点部分が、石鹸かす等で汚れていると開かない。鍵が摩耗して短くなると
本体のマグネットの部分とズレが出て来るので、鍵が回らない。
最悪、鍵本体のかんぬき部分を糸鋸で切断。お客を待たして、梅田から急いで帰ったことがあります。

今回、貰ってきたスプリング式鍵を、女湯に取り付け(脱衣場荒らしは主に男湯)、取り外したマグネットの鍵は、男湯用の予備にしました。これで、しばらく鍵本体を買わなくて済みます。

写真は女湯脱衣箱。上の鍵がスプリング式。下の鍵はマグネット式。マグネット式を取り外すと、穴を塞がないといけないので、そのままにしています。不細工ですが、2重ロックみたいで、見た目はセキュリティー万全。