鳴子中学校の空きスペースを使った「鳴中ギャラリー」がオープンしました!
大崎市立鳴子中学校は鳴子エリアの3つの中学校を統合して3年前に新設された学校で、ちょうどその年から「GOTEN GOTEN アート湯治祭」の美術企画として「アートin湯治(AIT)」がはじまり、湯治アーティストと鳴中、特に美術部との交流が始まりました。
初年度の2006年には美術部3年生10数名に「アート湯治祭」を見学してもらい、アーティストと質問コーナーをやったり、2年目の昨年はアーティストが美術部を訪ね、パフォーマンスや作品を披露する一方、美術部の作品を見せてもらったり、文化祭にアーティスト作品を展示したりと、ゆっくり着実に歩を進めてまいりました。
そして3年目である今年は、空きスペースを使った「鳴中ギャラリー」と「GOTEN GOTEN アート湯治祭」参加アーティストによるワークショップというふたつの企画を提案しました。これらは「アート湯治祭」のリンク企画であるとともに、宮城県主催の美術ワークショップである「UG計画(ウルトラ学校計画)」(ディレクター:村上タカシ)として実施されます。
さて、この日の「鳴中ギャラリー」ですが、第一弾の今回は、とりあえず私・門脇のアート作品を展示することを題材に、「ギャラリー」や「展示」のイメージをつかもうというもので、13点ほどの平面と立体作品を持ち込みました。
展示場所は吹き抜けになった廊下部分で、長いすと壁面を使って展示を行いました。
「どういう風に並べる?」とかいった感じから、「感想ノートの表紙に”鳴中ギャラリー”のロゴを考えて描いてみたらどうか」「展示が足りないからみんなでつくって足そう」「これはキャプションといって、タイトルや何かを書いてきました」など、約2時間程度の展示ワークショップが行われました。
キャンバスや本、うちわなどを切り出して立体をつくる、という平面と立体を行き来する作品があったので、これをテーマに美術部員にもつくってもらったところ、これが実にすばらしい!
本当にものの30分ほどでみごとな作品ができあがり、いっしょに展示しました。
展示終了間際には宮城教育大の村上タカシ氏もかけつけ、「UG計画」について説明するとともに、生徒作品を見て「え、今つくったの?!」と驚嘆。鳴中生、おそるべしです。
こうしてはじまった「鳴中ギャラリー」ですが、今後は別のアーティスト作品の展示を行ったり、美術部やそれに限らず表現したい生徒さんたちのグループ展や個展、そしてまた「こんなものを見せてくれるアーティストはいないだおるか」と、見たい作品をさがしての企画展へと発展していったらおもしろいだろうなと思っています。
今後どうなっていくのか楽しみです。
とりあえず、これらの成果は10月19日に行われる鳴中文化祭で一般に公開されるかたちになるかと思います。