あるお母さんは 3歳の息子さんと 
時々 お芝居のような おままごと遊びをするそうです。

お子さんは ひとりっ子で、家にあるぬいぐるみは
全部名前がついています。
いるかのるかちゃん。おさるのマー君。
白くまのチョータローちゃんというふうに。

それで、おままごとの時は・・
「今日は チョータロウちゃんが おかあさん役ね。
お父さんはマー君で もんちゃんが 子どもね。」

ある日は こんな話に なりました。
息子さん「お母さんのチョータローちゃんが、もんちゃんを
突き飛ばしました。」
「何でお母さん そんな事、するの?」
ママも加わって 声の代役をします。
やがて・・
息子さん「お父さんとお母さんの夫婦けんかも 始まりました。・・・」

ほんとのパパから 携帯に電話がありました。
ママは「今、大事な家族会議中だから・・」
と。パパは にんやり。
ままごとの世界の役になりきっているお母さん。

ままごと遊びの中で 乱暴をしていた時が ありました。
「乱暴をしたら だめじゃない!」と ママが言うと
「違うよ。チョータローちゃんが やったんだよ。」
「お母さん、そういうの 嫌です。
仲がいい家庭がいいよね〜」

しばらくして、なにを感じたのか、
息子さんはチョータロウーちゃんをママの所に連れてきて
「まだ、おかあさん、怒っているの?
ほら、チョータローちゃん。『ごめんなさい』 だって。」
と 謝りました。

間接的にですが 自分から「ごめんなさい」を
言えるようになって、ママは 息子さんの成長を感じています。
ままごと遊びには こどもが感じていることや
日常が見えてくる事があります。
お子さんを理解する いい機会にもなりそうです。

どっぷりと 一緒に子どもの遊びの世界に入ってみる、感じてみる
すると 何か気がつくことが あるかもしれませんね。