みんな誰かの役に立っている 酒井啓子より

2年ほど前から「中東カフェ」というイベントをやっている
文部科学省の事業だが
学問が象牙の塔に閉じこもるのではなく
社会的に発信していかねば、という趣旨である

先週は大阪でイラク難民についてパネルトークを行った
映画館は満員御礼
フロアからは次々に発言が上がり
壇上に上げられてそのまま話す若者も
実にわくわくする光景じゃないか
特に若者、学生の熱心さに驚く
「募金以上、現場未満」でもできることはいろいろあるはずと
真摯に模索している

感動的だったのはイラクの白血病の子どもが描いたポスターの話
日本でとても評判だったよと瀕死の少女に伝えた時
少女は「私も誰かの役に立っているのね」と言ったという

若者が支援に関心を持つのも
自分が何かの役に立つのか知りたい、と
思ってのことだろう
「助ける側と助けられる側」ではなく——

・・・・現在のNPOの活動を始めて11年になります
最初の頃は主に学生が将来への目的意識を持ってボランティアに参加し
最近はむしろ社会人になってから改めて自分の生き方として
ボランティアをしようとする若者が増えているように感じます・・・・

<昼顔が咲いていますね>