マンションに住んでいるお母さんは
朝夕は 会社の行き帰りのひとり暮らしの
方によく会うことがありました。
だんだん 顔見しりになって 朝 顔をあわせた時は
「行ってらっしゃい。」を言うようになりました。

角部屋の玄関前には いくつか植木鉢を置いています。
そこだけ 緑がいっぱいで 皆さんにも
心が和むようで喜んでいただいて いるそうです。

ある日、お母さんが 植木鉢のお花に水をあげて
いた時、そばにいた3歳の娘さんが 急に走り出しました。
「行ってらっしゃーい!」
と元気な娘さんの声が 聞こえました。

この声を受け取った独身男性は 地方から出てきている
方でした。
とても嬉しそうな顔をして
「いや〜この東京で『行ってらっしゃーい!』
って 言ってくれる人がいるなんて・・」
そう いたく感動してくれたそうです。

お母さんは 「普段、親がやっていることを よく見てるんだな〜
そうやって 冷たい世間の中で 近所の人に
子どもが 挨拶の声を 自分からかけたことが嬉しかった」そうです。

人と関わる姿勢は、言葉で教えるよりも
お母さんが お手本になって、見せて 楽しさも感じていく 日常の習慣のなかで 
自然に伝わっていくことと 思います。

あなたが お子さんのモデルになるために
やりたい事があるとしたら 何ですか?