かまぼこ屋さんが倒産すると、銭湯が廃業・・・?/神田温泉

みなさん、こんにちは。

先日、近くのかまぼこ屋さん倒産しました。以前にも二回不渡りを出して倒産したのですが、会社更生法で再生し営業を続けていました。しょっちゅうアルバイトの募集をしていて、経営も順調だったようなのですが、突然倒産しました。
理由は、かまぼこの材料である「魚のすり身」が高騰したからだそうです。
材料が無ければ、売りたくても売れない。

銭湯も同様です。湯を沸かす手段として、廃材、ガス、電気等色々ありますが、重油の割合が一番多い。
来月、A重油が10円上がり120円になるそうです。2000年時点で、リッター22円です。約6倍。売り上げは、減る一方なのに。

大阪府下で平均的な、銭湯の一日の入浴客数は、100人。夕方3時〜4時に開店、深夜12時に閉店する店で、夏場なら100リッター、冬場なら200リッターを消費します。通年で平均150リッターを消費するとしたら、1日の燃料費が
120円×150L=18,000円
売り上げ 420円×100人=42,000円
約4割が燃料費です。これ以外に、水道・電気、消耗品等の経費がかかってきます。
家族で経営していれば、人件費は発生しませんが、短時間でもパートさんを雇っていれば、人件費もかかってきます。入浴客数が100人以下でも、消費する燃料の量はさほど変わりません。

今年は、暑い夏になりそうですが、冬を迎えて燃料の消費量が増え、かつ燃料の価格が上がり続ければ、年末までに相当数の銭湯が廃業するのではないかと思います。
組合事務局の方も、同意見でした。

さらに夏後半、水不足で取水制限なんて事になったら、弱り目にたたり目です。

漁業関係者も、このままだと1/3が廃業すると報道していました。
隣の支部の月例会で、銭湯も漁業のように一斉休業しよう!という声が上がったそうですが、残念ながら、銭湯が1年休業しても、だーーーれも困らないと思います。

生活浴としての、存在価値が無くなった銭湯の現実です。