緊急報告集会「国産菜種の灯を消すな!」

国産菜種の生産助成金が今年度で打ち切られることになり、生産の維持がいよいよ難しくなってきました。センター設立当初からお付き合いをしている島根の影山製油所もここ数年、原料菜種の確保が困難になってきており、そのこともあってセンターでは現在、あげ類の企画を休止していますが、あらためて現状確認と今後の見通しを探るために先日、会の代表理事と、センターの代表の2名で出雲の影山製油所を訪ね、そこでお聞きしたことについて、これはやはり直接会員にも知ってもらう必要があると考え、上記の集会を計画しました。当日は影山製油所から影山陽美さんに来ていただいて生の報告をお聞きし、今後私たちに何ができるのかを真剣に考えたいと思いますので、是非ご参加下さい。

●国内消費の現状
現在、日本国内で消費されている食用油のおよそ半分が菜種油です(キャノーラ油というのも菜種油)。あとの半分は大豆油、ないしは大豆油をブレンドしたもの(サラダ油と言われているのも)です。オリーブ油の消費が増えているといってもまだまだわずかです。
原料の菜種は99.9%(227万トン)が輸入で、そのうちの73.4%がカナダ産、26.6%がオーストラリア産です(2004年現在)。国産はといえば、2005年のデータですが約900トンですから実に0.04%しかありません。

●国内生産の現状
ではその0.04%しかない国産菜種の生産状況ですが、作付面積は約800ヘクタール。といってもピンと来ないかもしれませんが、今から50年前の1957 年には約26万ヘクタールの作付けがあったと言いますから、0.03%にまで減少しています。これはもう、農水省の統計データにも出てこない数字です。なぜこんなことになってしまったのか、答えは単純です。外国から安い菜種が入ってくるようになったからです。(つづく…)