7月13日
子どもの声に背中押され 加藤志保(4)
チャイルドラインに寄せられた声から、子どもたちの今が垣間見えます。プ
ライバシーに配慮し再構成した話を紹介します。
「休みの日も部活でくたくたなのに、塾を休むなと親に言われ家庭教師もつ
けられた」
「がんばろうと思えばがんばれるんだけれど、何も満たされない。疲れてし
まう」
「メールの返事がすぐ返ってこないと、すごくイライラする」
子どもたちも、忙しく時間に追われ疲れていたり、行き先を見いだせずに
います。
「学校に行っても一緒にいる友だちがいない。学校が楽しくなるようにした
い」
「いじめを受けたことを家族に言えずひとりで泣いてきた。笑顔でがんばっ
てきた。つらいきもちを誰かにわかってほしかった」
友だちや家族に気持ちを打ち明けられず孤独感を深める姿が浮かび上が
ります。その一方で、ささやかなコミュニケーションに喜びを感じる子もいます。
「お父さんとお風呂に入りました。ちょっと照れたけど、いろんな話ができて
うれしかった」
「洗濯ものをたたむのを手伝ったら、お母さんがすごく喜んでびっくりした。
うれしかったよ」
「きもちをきいてもらったら、心がぱーっと明るくなりました」
こんな声に背中を押され、私たちの活動は続いています。
(チャイルドライン支援センター事務局長)