朝日新聞教育面「あめはれくもり」(5)〜多くの子とつながるように

7月13日
多くの子とつながるように 加藤志保(5)

どこからでも無料で同じ番号で電話をかけられるようにすることが私たちの
目標です。世界のチャイルドラインの7割は無料通話で実施されています。
日本でも早く無料で話せる電話を実現するため、著名人からメッセージを
募り、展覧会を開催して寄附を呼びかけ、Tシャツなどのキャラクターグッズ
を販売し、資金集めをしているところです。

お金だけなく、番号のカードを配ったり、電話を受けたり……。チャイルドラ
インは支えてくれる大人がたくさんいて初めて成り立ちます。それらのかか
わりも含め子どもの声に耳を傾けられる大人が増えること、それが私たち
の願いです。

3月、チャイルドラインに新キャラクターが生まれました。いつも子どもたち
のそばにいて、話すことでちょっぴり心が軽くなる、そんなチャイルドライン
を表すよう、泣き顔と笑顔が半分ずつ。審査委員長にやなせたかしさんを
お迎えして2800点の中から選んでいただきました。

通話無料の番号が実現しキャラクターと共に、チャイルドラインがこれから
もっと多くの子どもたちに届きますように。
(チャイルドライン支援センター事務局長)