午後2時、JR陸羽東線・鳴子御殿湯駅。「アート・ツアー」のはじまりです。
まずは今回、東鳴子温泉街はもちろん、お隣の鳴子温泉まで合計20数箇所に「ピカボード」を設置した尚絅学院大学の阿留多伎眞人先生。リバイブ名取21・尚絅学院大学ピカボード愛好会としての参加で、その機能性やモチーフなどについての説明がありました。
「ピカボード」は学生さんたちが本当にがんばって多数制作し、またこれを阿留多伎先生が温泉街のお店や旅館を一軒一軒まわって説得し、設置してもらうという、非常に地道な努力が実を結び、「なんでうちには置いてくれないんだ?」という「苦情」が出るほどの好評ぶり。町内会でもたいへんな話題です。
また、「仙台・宮城デスティネーション(DC)」のキャラクター「むすび丸」の「ピカボード」はDC事務局にも好評で、近々公式サイトやブログにも掲載したいとの話が来ているとか。
今月13日・16日に行われる「光の盆」ではさらにバージョンアップする予定ですので、見逃せません!
次は田中章博さんによる絵画作品「ここが湯治の入り口です」。(写真は前日のもので、展示場所が変更になっています)
東鳴子温泉の玄関口である鳴子御殿湯駅に脱衣所をモチーフにした絵画作品を設置することで、心を裸にしてもらって湯治場へ迎え入れたいという思いが結実した作品となっています。
そして写真の真ん中で立って説明しているのが小学5年生のワタルくん。
彼の作品展示は10月からなのでプレゼンのみ。陸羽東線の箱型の無人駅3駅程度に、陸羽東線の列車のデザインをデコレーションすることで、駅を列車と同じデザインにしてもらおうというもので、環境にやさしい鉄道に関心をもってもらいたいという意図から進めています。
しかし、6月下旬に所管の駅長さんたちが異動になってしまい、目下、交渉のやりなおしをしているところで、そのあたりを説明したところ、後になって聞いたところでは、この場に駅長さんがいらしていて、ワタルくんのプレゼンに感動し、「ぜひやってもらいたい」とのお話をいただいたとか(あと確認しておきたいと思います)。
御殿湯駅を降りてきた一行を出迎えたのは、耳をつんざくようなチェーンソーの音。隣町の一迫町在住の高橋勇記さんによるチェーンソー・カービングです。高橋さんはこの後1時間程度かけて一本の杉の丸太からふくろうを切り出しました。
(つづく)