ひとつひとつ、チャッカマンで、竹灯篭の中のキャンドルに火をつけていきます。

東鳴子・赤湯から鷲ノ巣まで、えんえん700メートルほどでしょうか。
派手さはなく、実にゆったりとした素朴な光の筋が温泉街の両脇にできあがります。
それ以外には何もありません。
とりあえず、音すらなく、みな、黙ってこの「時」と「場」を楽しんでいます。

美容院ドリーミング・ボーイの遠藤アキラさんの作品が光り始めました。
竹灯篭の内側を赤く塗装することによって、よりいっそうやわらかな光になっています。

久郷さんのすすきを使った演出が栄える作品も、実におつです。

密集しているとまた見栄えがしますね。
火なのに、何とも涼しげです。

(つづく)