グランド・オープン翌日。快晴です。
今日は夏休み中の鳴子中学校へおじゃまし、美術部を中心とした鳴中生に、昨日のオープニングでもパフォーマンスを見せてくれた高橋勇記さんとともにうかがい、チェーンソー・アートを見せる予定になっています。
これは7月から始まっている「GOTEN GOTEN 2008 アート湯治祭」のリンク企画で、宮城教育大の村上タカシ先生がディレクターを務める「UG計画(ウルトラ学校計画)」の一企画。鳴子中学校へ毎月、アーティストが訪問し、ワークショップをやったりパフォーマンスを見せたりし、最終的に鳴子中学校の文化祭でそのプロセスや成果が報告されます。
この日、鳴中美術部は10名程度が出席。夏休み明けにある運動会に向けて2日に1回程度の練習がある中、10月の文化祭に向けてそれぞれの作品制作に集まって来ています。
かなりの個性派ぞろいで、写真の子は、ひたすら格子状に引いた線の中をさまざまな色で埋めていくという作品を制作していました。
たいへん日差しの強い日だったので、体育館の裏手のスペースでチェーンソー・アートを見せてもらうことにしました。
「うちの前の柿の木です」と高橋さん。ひととおりチェーンソー・アートについて説明した後、並んだチェーンソーの中から一本を選び出すと、ギュンギュンと彫り始めました。
あまりのうるささに美術部員たちは呆然。そして騒音を聞きつけて他の部活をやっていた生徒たちもやって来ては耳をふさいで見て行きます。
しかし生徒たちのがまん強いこと。「うるさかったら教室に戻ってていいよ」と声をかけましたが、誰も戻らず、ひたすら耳を押さえてチェーンソーの近くで耐えています。そのうち美術科のカントー先生が気づいて、「もっと離れて見学しましょう」と、少し離れた芝生のところまでさがることを提案。みんなひと息つくことができました。
そうして約40分。だんだんとかたちが見えてきました。
できあがったのはふくろう。みんなでそばに集まり、のぞきこんだり、さわったりして鑑賞。しばらく乾燥させてから、バーナーで表面を焼くんだそうです。
ふくろうは学校の正面に飾られ、文化祭では来客のみなさんを出迎えるでしょう。
高橋さんから農林業にまつわるいろいろなお話を聞きながら、最後はいっしょに片づけをしました。どうもありがとうございました。
来月はアイロンビーズ・ワークショップの予定です。
(コメント:門脇篤)