感動のドラマ・来場者編

昨日「美章園温泉のかけら」を取材してくれたNHKさんが夕方のニュース番組で放送してくれましたね〜。
実物はもっと美人なのに映りが悪くて残念でした。

さて、かけら展。まだまだ余韻に浸っています。
今日の書き込みは来場者系ドラマです。良ければお読み下さい。

2日目はきっと来れないだろうなと思っていた方が二組来られてとても嬉しかったです。

2月の見学会に新聞を見て駆けつけた80ウン歳のおばあちゃん。
現在は息子さんと奈良にお住まいらしいですが何十年も美章園温泉の番台を勤めていました。
息子さん付き添いで、はるばる来てくれたのですが、お風呂を長い間見つめて涙を流していたのが忘れられませんでした。
番台で記念写真を撮ったのでお送りすると思い出を綴った手紙が息子さんの代筆で届きました。強引に開催した見学会でしたが「やって良かった」と思えた瞬間でした。
来られないかもしれないと思いながら一応お知らせだけでもとかけら展の案内を送っていたのですが、今度も息子さんと一緒に来てくれたのです。
なつかしそうにかけらたちを見つめるおばあちゃん。
・・・嗚呼。かけら展をやって良かった。またまたそう思いました。
そしてその時偶然に来られていた「増田ほねつぎ」さん。看板に広告がありますが、実はこのおばあちゃんのだんなさんがこういった看板を扱う仕事をしていたとのことで、「これはたぶん兄が書いた字だと思う」とおばあちゃんの息子さんが言うのです。・・・すでに美章園温泉は無くなっているのに、ここに来てすごい繋がり。

もう一人はお風呂屋さんのロッカーや下駄箱などを作って納める仕事をしていたおっちゃんで、東大阪からまたまた自転車で来てくれました。
2月の見学会には入浴できると勘違いして「沸いてるか〜?」と首にタオルを引っかけての登場。これまた忘れられません。この方も記念写真をお送りすると、谷町のうちの事務所まで自転車でお礼を届けに来てくれたのです。
おばあちゃん同様お知らせだけでもと案内を出していたのでかけら展に来てくれました。自分が作った下駄箱やロッカーの一部がウクレレに使われていることにいたく感心していました。当時、デコラのプレス技術がまだ低かった頃ここの工場だけは積極的に対応していたらしく毎日遅くまで働いたことなど40〜50年前の銭湯全盛期を振り返って1時間以上の滞在♪そしてご満悦!
「次はいつや?」と豪快な質問を投げかけてさっそうと帰って行きました。

すごいですね。
銭湯がまさに人生の一部になっている人たち。
来てくれて本当に嬉しかったです。
有り難うございました。