勘七ギャラリーに新展示

勘七ギャラリーが11月中旬まで延長オープンするにともない、せっかくなので一室使って新しいインスタレーションを制作してきました。
新しい、とはいえ、実際には昨年、「りくとうアートライン」でお隣・岩出山の有備館前に設置した「DATE SPIRAL Ⅱ」の再現展示です。

もともとこれは、岩出山の有備館が伊達家の学問所で、現存する最古の藩校ということで、学問や伝統などの伝承をテーマに作品制作を行ってみようと考え、紙でひとつの椅子を切り出し、それをもとに次の椅子を切り出し、またそれをもとに…というのを延々つづけ、そうしてできた紙の椅子を天井からつるしたものです。
大幅にちがう形状のものができることはないのですが、微妙にちがうものができていきます。

ここ、東鳴子も伊達家の御用湯があったということで、再現展示とはいえ、関連性はあるかと思い、4畳半ほどの小さな客室を使って展示してみました。

昨年展示した場所とちがって、壁や天井が味わい深い色になっているので、角度によっておもしろい表情を見せます。

(コメント:門脇篤