なくなった三津駅舎のことを思い出してみませんか?

アニメーション作家・山内知江子が贈る松山・三津浜を舞台にした3作品を上映します!!
『昨日の明日』上映会
日時:2008年11月23日(日)15:00〜17:00
場所:シネマルナティック
松山市湊町3-1-9マツゲキビル2F TEL:089-933-9240
予約・問い合わせ:カコア事務局/e-mail : qacoa_labo@yahoo.co.jp

上映プログラム『菊花の約』松山公演/『en・coRe』 アンコール/アーティストトーク/『昨日の明日』

上演作品紹介
【菊花の約/映像版】山内知江子のプラハ国立芸術アカデミー卒業作品。
2007年10月に、三津浜【アート蔵】で再演され、その評判が口コミで広がり、東京公演ともあわせて800人動員。上田秋成「雨月物語」の一編「菊花の約」をベースにした人形劇パフォーマンス。
本作品は、この不思議な世界の映像版。
出演は、Matija Soice、Miroslava Venclova。

【en・coRe/映像版】2007年8月に、築100年に迫る三津浜【アート蔵】にて繰り広げられたアニメーションとダンスのライブパフォーマンス「en・coRe」。1公演わずか10名の観客とともに触れた「三津浜の記憶」が映像作品として今、蘇る。出演は松山を拠点に全国レベルで活躍するダンスカンパニー「yummydance」。

【昨日の明日】ここにある 日々のかけらに ありがとう。2008年夏、取り壊された三津駅舎を人々の記憶に残すためのアートプロジェクト「三津駅舎想送プロジェクトを締めくくる山内知江子の新作パペットアニメーション。同作品のワークショッププログラム「三津駅舎お別れ会&舟送り」では、発売数日で完売になり、好評を博した。

作家紹介
山内知江子(アニメーション作家)大分県生まれ愛媛県育ち。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業後、渡チェコし、プラハ国立芸術アカデミー映画学科インターナショナルコースアニメーション専攻を経て同アカデミー演劇学部人形劇学科舞台美術科大学院を2006年に卒業。2006年冬帰国。2007年には「四国アート88ヶ所&CO.2007」でyummydanceと「en・coRe」を、松山・東京にて人形劇パフォーマンス「菊花の約」を公演。

今はもうなくなってしまったけれど、三津駅のことを想い出してほしい。
カコアは、2005年に 「三津浜アートの渡し」というプロジェクトを行い、地域の伝統的文化資源を現代の視点で読み直すことで、町とアーティストに新しい息吹を与えるとともにアートを通じて地元の若い世代の発掘にも貢献しました。
2006年は 「三津浜アートの渡し〜回遊編〜」として地元の人々による活動にその軸足を置き、「三津浜アートの渡し」を展開・転回させました。その一方で、四国内のアートネットワークを広げるための「四国アート88ヶ所&CO.」にも着手しました。
2007年の 「四国アート88ヶ所&CO.2007」では、「人々の記憶の深淵」に迫るアートプロジェクトや他の地域資源(中町池田屋)を生かしたアートイベントを実施し、また四国全体のネットワークプロジェクトとして、アート等に関わる知と心のネットワーク構築を目指した、「思考の交流」をスタートさせました。
そして2008年、 「四国アート88ヶ所&CO.2008 みつはま永遠回帰〜三津駅想送プロジェクト〜」。
上記の3年間の実績を生かし、再度三津浜が抱える緊急課題にアートの視点から挑みます。
緊急課題として、古い町並みや家の維持管理問題があげられます。約70年建っていた三津浜の象徴でもある駅舎が取り壊され、新築されるという事実や、マンション開発などによる空き地の増加問題は、見過ごすわけにはいかないのです。
アートだからこそできる新しい価値を見つけ出し、人々の記憶にその場所と出来事を刻み込む。取り壊される三津駅を中心にプロジェクトを展開するための重要キーワードは目に見えるものと目に見えないもの。メディア機器を使って記録をすること。映像を使ったアートプロジェクトが今回は必要不可欠です。

たくさんの日々の積み重ねてきた三津駅舎は今は記録となっています。
今日を含めてあと10日で上映会です。お楽しみに。

アーティストとカコアと松山・三津浜によって、どのような昨日の明日がみえるのか、、ご期待ください。